6th International Conference on ICT for Development, Education and Training という会議が2011年5月にタンザニアのダルエスサラームで開催される。eLearning Africaが国連機関等の支援を受けて毎年実施している会議で、昨年はザンビアで実施され、主なテーマはMobile Learning、Opensource Solution、Contents Development であった。アフリカからの参加者が大部分を占める会議で、eLearningとうたっているけれど、それ以外のICT4Dトピックも含まれている。
ふと、昨年の主なテーマを見てみると、丁度最近このブログでも触れたMobile関連とFOSS関連だ。やはり、この辺がホットなテーマなんだろう。残りのContents Developmentについても、タイムリーにICTWorksでケニア政府によるローカルコンテンツ作製支援政策についての記事があったのでご紹介。
ケニアのICT省は、ローカルコンテンツの作製支援のために、4,000,000UDSの予算をつぎ込むという。具体的には、映画やアニメ等のデジタルコンテンツを作製をする会社や個人に対する資金援助と、デジタルコンテンツ作製のためのソフトウェア開発をする会社や個人に対する資金援助である。会社に対しては、50,000USD/1件、個人に対しては10,000USD/1件の額だ。今年度は46件の案件に対して資金援助をする予定だが、この公示をしてから10日間で既に500ほどの応募書類が届いているという。ケニアでは、放送されるコンテンツの40%はローカルコンテンツでなくてはならないという規則もある。これほどまでの徹底したローカルコンテンツ開発政策はケニア政府の気合を感じさせる。
ICT4Dの成功要因として、Contents Developmentを重視すること言われているが、ケニアの今後をウオッチすることで、その重要度のレベルが明らかになるのではないだろうか。
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