エチオピアでスカイプ禁止令 その後・・・

前回の投稿「エチオピアでスカイプ禁止令」を掲載してから、どうなるのかと思っていたら、エチオピア政府が、「個人がスカイプなどを使用することを罰するつもりはない」という発表をした。

このニュースによると、「エチオピアでスカイプなどのVoIPを利用すると最長15年の罰を受ける」という法律は、PCからインターネット経由で国際電話をかけるサービスを提供している業者を取り締まるためのもので、PCからPCへのスカイプ利用者など一般ユーザーを取り締まるためのものではないという。エチオピアでは、国営のエチオピアテレコム(ETC)が通信サービスを独占しているが、スカイプなどを利用して国際電話サービスを提供する業者のせいで、年間50,000,000USD以上の損失を被っているという。ETCを保護して国家予算の増収を狙ってのスカイプ禁止令だったというのが、エチオピア政府のコメント。

確かに、もう10年近く前に、そういうお店(国際電話を格安でかけさせてくれる店)がアジスにあって、行くと「こっそり」スカイプで国際電話をかけさせてくれる、という話は聞いたことがあった。本当に最初から、そういう店を取り締まるのが目的なのか、それとも、本当は個人の利用も制限するつもりだったけど、あまりにも批判が多いので、今回のコメントのような目的に変更したのか・・・・? どちらが本意かわかりませんが、エチオピアのスカイプ禁止令騒動は、これで落ち着きそうですね。

 

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アフリカ

コメント

  1. Ozaki Yuji より:

    他には、国際通話サービスにおいて、「SIM Box Fraud」が既存オペレータへの脅威となりつつあるようですね。VoIPと携帯電話のブリッジと思われますが、機器(SIM Box)に大量のSIMを要するなど、怪しげな香りがします(苦笑)。
    安さと便利さを求めるのは世界共通。既得権益を持っている企業や団体にとっては、インターネットはそれそのものが脅威なのでしょうね。

    • tomonarit より:

      Ozakiさん
      SIM Box Fraudですか。リンクから記事を読んでみました。こんなのもあるんですね。興味深いというか、良い悪いは別にして、インターネットって本当に色んな可能性がありますね。
      でも、安くて便利な違法サービスが開始されることで、それをブロックしたり取り締まったりするために余計な費用がかかり、正規のサービス価格が上がってしまうというのは、どうかと思います・・・。現実は難しいですね。

  2. あっちゃん より:

    確かにSIM boxは既存のオペレーターにとって脅威になりつつあるみたいですね。この間MTNの人と話していたときにその話になりました。 いたちごっこだとは思いますが、オペレーターが投資しないと地方の通信環境の向上は難しいですし、UAFにもお金が廻ってきません。 

    難しいところですね。

  3. […] Skypeのビジネス利用が禁止されてる(以前、このブログでも紹介しました) […]

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