ミャンマー情報通信網改善計画に外務省が円借款供与へ

外務省から、ミャンマーの情報通網改善のための円借款供与について発表があった。平成24年度に実施した”通信網緊急改善計画”の円借款約17億円に引き続く、情報通信技術分野の円借款である。

ODAの円借款というのは、日本政府から発展途上国政府へ低金利、長期間の貸付を行う制度。一般的には、発展途上国は借り入れた資金でインフラを整備し経済を発展させ、借入金を返却する。

日本も戦後は、世界銀行から資金を借入れ、新幹線等の建設を行っていたことは記憶に残るところである。

本案件は、ICT4Dの中ではICTインフラ整備の位置づけとなる。経済活動に情報通信技術が不可欠な現代では通信インフラの整備も重要であろう。

出典:外務省 ミャンマーに対する円借款の供与について(事前通報)

■対象案件及び供与限度額
通信網改善計画 : 105億円

■対象案件の概要
ヤンゴン、ネピードー、マンダレーの主要3都市間の基幹通信網や国際関門局の強化、ヤンゴン市内通信網拡充及びインターネット接続環境の改善を図るもの。


JICAがインフラ促進支援事業で情報通信技術案件を2件採択

民間のインフラ輸出を支援する事業民間技術普及促進事業」で、JICAが12件を採択

内2件は、どうやら情報通信技術案件のようです。 採択直後のため、しばらくの間、詳しい情報は出てこないと思いますが、是非話を聞いてみたいですね。

仮に当事者がICT4Dを意識していなかったとしても、情報通信基盤の構築は現地の社会発展やGDPの向上に役立つと信じています。

出典:JICA 第2回 民間技術普及促進事業で12件の採択を決定


国名 ベトナム
提案 代表者東京急行電鉄株式会社
案件名 ビンズオン省におけるICT事業運営技術普及促進事業


国名 インドネシア
提案代表者 日本電気株式会社
案件名 農業生産性向上のための複合センシング技術普及促進事業


訪日外国人のICT利用環境整備を総務省が発表

2020年の東京オリンピックに向けて、訪日外国人の ICT利用環境を改善する「 SAQ^2(サクサク) JAPAN Project」の推進を総務省が発表。

出典:総務省

総務省は、訪日外国人が我が国の世界最高水準のICTを「サクサク」利用できるよう、選べて(Selectable)、使いやすく(Accessible)、高品質な(Quality)、ICT利用環境を実現することを目指したアクションプランとして、「SAQ2サクサク JAPAN Project 」を取りまとめましたので、公表します。

具体的には、今後以下のような政策に取り組んでいく模様。

  1. 無料Wi-Fiの整備促進と利用円滑化
  2. 国内発行SIMへの差替え等によるスマートフォン・携帯電話利用の円滑化
  3. 国際ローミング料金の低廉化
  4. 「言葉の壁」をなくす「グローバルコミュニケーション計画」の推進

国際協力というと、日本人が海外に出て事業やボランティアをするイメージが強いと思うが、日本国内で訪日外国人を支援するのも立派な国際協力でありICT4D。このようなプロジェクトはどんどん増えて欲しいと思う。


クラウドソーシングでICT4Dロゴ作成(後編)

oDeskで募集したロゴ作成は、エジプト在住のエンジニアに$7で発注した。

彼を選んだ理由は、過去何回かロゴ作成をした経験があるのと、oDesk上での評価が高かったから。

管理人はJICAの青年海外協力隊の一員として2年間フィリピンで活動した経験があるので、フィリピンのエンジニアに依頼しようと思っていたがフィリピンからの応募は無し。残念である。

oDeskで数度メッセージのやり取りをした後、プロジェクトを開始。約1週間後、ドラフト版が数点あがってきたので、この中から候補を絞り、さらに何度かコメントをいれて最終版を作成した。

出来上がったロゴは以下の通り。本業のデザイナーさんのロゴに比べるとシンプルな感じは否めないが、がんばってくれたと思う。ロゴは、白い球で国際協力の世界を、3個の三日月で国際協力をとりまく Information、Communication、Technologyを表しているつもり。

ict4d-logo-icon

クラウドソーシングは初めての利用だが、特にトラブルもなく、支払もクレジットカードでスムーズにできた。今回は簡単な仕事を発注したが、今後はもう少し複雑な仕事を依頼したいと思う。


ICT4Dのグーグルトレンド検索結果

このブログは国際協力における情報通信技術の活用(ICT4D)をテーマにしているが、果たして世間ではどのくらいICT4Dが認知されているか見るため、Googleトレンドにかけてみた。

Googleトレンドは、ピーク時の検索総数を100として、一定期間の検索量を0~100であらわしたものである。検索数の絶対量はわからないが、時系列で検索数の増減がわかる。

出典: Googleトレンド

グラフを見る限りあまりぱっとしない結果で、検索数が増えるわけでもなく、一部の人は使う(検索する)のみにとどまるといったところか。

ただし、日本におけるICT4Dの大家、ICT for Development.JPによれば、ICT4Dの研究数は増えているとのこと。

出典: ICT for Development.JP

1999年と2008年のICT4D関連の研究数(学術誌で出版されたもの)を比較すると、2008年は1999年の2000%(20倍)以上の数になる

両結果から見ると、研究者以外の一般への浸透が今後の課題といえるだろう。先日の記事の通り、ポストMDGsで行われているICT for Developmentの議論の中で ICT4Dの認知度が進むことを期待したい。

上記Googleのグラフは世界全体を対象にした検索結果で、対象地域を日本に 限定すると検索ボリュームが足りなくグラフ表示ができなくなる。日本でのICT4Dの認知度はまだまだ。


ポストMDGsにおける情報通信技術の活用

2015年以降の開発課題(ポストMDGs)を検討するハイレベル会合が2015年5月に国連本部で開催された。日本からは JICAの田中理事長が参加している。

「ポスト2015年開発アジェンダの実施における、南北協力・南南協力・三角協力・開発のための情報通信技術(ICT)の貢献」

JICAプレスリリース: 田中理事長が国連総会議長主催ハイレベル・イベントに参加

CSOネットワークのまとめ: ポスト2015年の南南協力・三角協力などについてのハイレベル会合を開催JICA理事長も発言

伝統的な”南北協力”、”南南協力”、”三角協力”というタームに並んで、情報通信技術の活用(ICT for Development = ICT4D)が会合テーマに入っている。

2015年以前の MDGsの際は ICT4Dは高いプライオリティではなかった(*)が、いまや情報通信技術が水や食料とならぶ基本インフラとなっており、ポストMDGsの検討ではICT4Dが重要であるとうたわれている。

国際協力の世界で、これで直ぐにICT4Dの議論が進んでいくとは思わないが、こういったハイレベルの会合で情報通信技術の活用が議論されるのは、IT技術者として素直に嬉しい。

 

(*) MDGsの中で情報通信技術に言及しているのは、MDGs8の一部のみ。

出典: Millennium Development Goals

Target 8F:  In co-operation with the private sector, make available the benefits of new technologies, especially information and communications