Telecentreの行く先は?

Telecentre、テレセンターとは、通常、電話やインターネットを公共サービスとして提供する接続ポイントのことをいいます。つまりは、貧しくて固定電話やFAXがない、ネット接続できない、という人々に”通信”というサービスを提供する場所です。テレセンター、Common Service Centreなどと呼ばれ、電話ボックスの拡張版みたいのもあれば、職業訓練を施すなど、地域のコミュニティセンター化しているものまでその内容はさまざまです。
1990 年代より、ICT4D 分野の先駆的プロジェクトとして、国際機関や、IT系の民間企業、政府、NGO、起業家たちによって注目されてきました。たとえば、インドなどでは、2010年までに、4 年間に約100,000 個以上のテレセンターを農村地域に設置するという大々的な目標を掲げています。このプロジェクトは、賛否両論あるものの、インド全域にわたり現在も進行中です。

参考:インド情報通信省のページ

しかしながら、そのブームとは裏腹に、その経済的な持続発展性、制度的な側面、技術面、効果の測定などの各面において、そのビジネスモデルに問題がおきているケースが多く、テレセンターそのものを疑問視する声も高まりつつあります。OLPCにならぶICT4Dの一大ムーブメント、Telecentre.org の動きをウォッチしながら、そのニュースを追ってみます!

ニュースレターはじめました。テクノロジーと国際開発(ICT4D)に関する新規ブログ記事・海外ニュース・イベント情報などを月1〜2回発信しています。以下フォームからご参加ください。詳細はこちら

フォローする
3. その他
ICT for Development .JP

コメント

  1. […] Microsoft Research Indiaの日本人、Kentaro Toyama氏は、 「ICT4Dプロジェクトでも、まず一番の目的として「人間の開発」があるべきで、「テクノロジーの利用」は、あくまでも二番手の目的であるべき。それがどうしてか、M4D(Mobile for Development)の試みでは、まず「テクノロジー利用ありき」というふうに、優先順位が逆転してるのではないか?技術じゃなくて人間の開発が目的でしょ。それなのに、15年前にテレセンタープロジェクトがもてはやされたように、今は携帯電話神話がはびこっており、携帯電話を利用したM4Dプロジェクトに資金が費やされている。」といった発言をしています。 […]

タイトルとURLをコピーしました