ウガンダの携帯電話

ウガンダで携帯電話が農民の生活を改善するのに役立っているという話がguardian.co.ukに載ってました。

これまで田舎の農民達は、十分な交通手段が整備されていないため、遠く離れた町に行き農作物の市場価格をチェックするのが極めて困難。それゆえ町からくる仲買人の言い値で農作物を販売しざるを得ない状況に。「もうジャガイモは値崩れしてる」とか「トウモロコシは市場でダブついている」などと言われると、確かな情報がない&情報の確認手段がない農民達は、安値で仲買人に買い叩かれてしまうという状況。

ところが、携帯電話の普及によって、農民達も町に電話を一本いれて市場価格の確認がとれるように!でも携帯の充電に必要な電気がない村も。。。しかし、そんな村には車のバッテリーを利用して充電サービスを提供する業者が。さらに、携帯の通信コストが高いウガンダの状況を考慮して、通話料節約のためにテキスト(携帯メール)で主要農作物の市場価格を発信するサービスがNGOによって実施されています。

「10年前には、2008年に携帯電話の契約者数が5000を超えるなんて誰も想像していなかった。でも、現在、その数は5,000,000近くに上っている。」と、Celtelのセールス&マーケティングディレクターのErostus Nsubuga氏は語っています。実際、アフリカの携帯電話普及速度はものすごい勢いで、コンゴ(人口約60百万人)では、固定電話契約者数が10,000に対し携帯は1,000,000という数字。さらに、チャド(アフリカの中で下から5番目の発展途上国)では、3年間で携帯電話契約数が10,000から200,000までUp。アフリカ全体でも2007年末時点で、携帯普及率は30.4%(280百万人以上が携帯を利用)という数字も。

いやー、携帯のインパクトはスゴイなぁと思っていたら、そう話は簡単でもなく、「テキストで農作物の市場価格を配信しても、文字の読めない農民には効果がないという識字率の問題がる」という点や、通信料金が高すぎる点が指摘されていた。それでも、ないよりはあったほうが数段良いということで、African Medical and Research Foundationという団体がBarclaysなどの支援を受けて携帯を配るプロジェクトをやっているそうだ。

確かに自分が居たエチオピアでもかなりの田舎まで携帯の電波が入ったし、携帯の普及速度はスゴイものだった。そのうち、携帯でインターネットも出来るようになってくるとMobile for Development (M4D)の可能性は益々上昇するだろう。そのときに日本の企業が利益を得つつも、少しでもその役に立つような、そんな仕事が出来たら良いと思う。

コメント

  1. […] 前回のウガンダの携帯電話の話に続くM4Dネタですが、携帯電話すごいなぁ。途上国の田舎の人々にも上記のような稼ぎ口が出来るのはもとより、今まで訳が困難だった現地語もこういう手段があると、色々な研究や翻訳が今よりもどんどん進んでいんじゃないだろうか。 […]

  2. […] tomonariのウガンダのニュースに続き、ICT4Dの宝庫、インドからMobile for […]

  3. Maki より:

    このJICAのぺーパーも面白いですよ。

    http://www.jica.go.jp/jica-ri/publication/archives/jbic/report/review/pdf/37_05.pdf

    腐りやすい作物と、そうでない作物の取り扱いについて、腐りやすい作物ほど、携帯電話の利用のインパクトがある、ということを示しています。

    納得です。

  4. […] 以前、このブログに書いたウガンダの例では、電気のない田舎には車が町から来て、車のバッテリーで携帯充電サービスを提供してたが、太陽電池携帯ならばそんな手間もなくなるし。途上国でも情報を得られる人が増えるのは、開発にとてもインパクトがあるので、これでM4Dプロジェクトもまた一段と増えるのではないだろうか。 […]

  5. […] 携帯を利用して市場動向をタイムリーに知ることで農民の所得が向上(例えば、ウガンダの例) […]

  6. […] ICT4D関連情報を探っていると、アフリカのなかでもウガンダは良く話題に挙がってくる。先日も携帯電話+ビジネスのイノベーションを促進するために、InfoDevやノキア、フィンランド政府が協力してソーシャル・ネットワークを立ち上げるという話がInfoDevサイトに掲載されていたし、以前、このブログでもウガンダでのGISを利用したMDGsモニタリングや農民の携帯電話活用の例を取りあえげたことがある。 […]

タイトルとURLをコピーしました