携帯電話で通訳サービス

世界銀行のブログでMobile for Developmentに関する面白い記事を発見。タイトルは、”From mobile banking to mobile money making

簡単にするとこんな話。
「ケニアの田舎でマサイ族の男の携帯電話鳴る。男が携帯電話に出ると、いくつかの文章が聞こえてくる。それにあわせて、男はいくつかのフレーズをマサイ語で答えている。約30分ほど続くこの電話。電話が終わったとき、男は1週間分の電話代に十分な額を稼ぎ終えた。」

つまり、携帯電話を使って現地語通訳の仕事をして電話代を稼いだわけです。なるほど。

前回のウガンダの携帯電話の話に続くM4Dネタですが、携帯電話すごいなぁ。途上国の田舎の人々にも上記のような稼ぎ口が出来るのはもとより、今まで訳が困難だった現地語もこういう手段があると、色々な研究や翻訳が今よりもどんどん進んでいんじゃないだろうか。

前回は、テキスト(携帯メール)を利用して、農作物の市場価格を配信するサービスも字が読めない農民には役に立たないという問題があると書いた。途上国での通話料金が安くなってわざわざテキストを送らなくなるのが先か、それとも農民の識字率が改善されるのが先か、と考えていたが、実は現地語も含む文字読み上げ機能がついた携帯が途上国で普及するのが一番早かったりして。

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ICT for Development .JP

コメント

  1. […] この事例にクラウドサービスのこれからの可能性を感じる。以前、このブログでも携帯を活用した現地語翻訳サービスを紹介した。こういうサービスは一昔前には想像できなかったんじゃないかと思う。ICT4Dの話になると、途上国の人々がインターネットによって情報にアクセスできるようになっても、ネット上の情報は多くが英語のため、英語力がないとネットにアクセス出来ても裨益しないという点は、色々な文献で指摘されている。Technology-drivenじゃ駄目で、Socialな要素にもっと目を向けるべきという指摘。しかしながら、こういったサービスが発達していくと、英語力なんてなくてもOKという話になるんじゃないかと思う。Google翻訳の威力もどんどんあがっているし、Technology-drivenでも大丈夫じゃん!と。 […]

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