OLPCインターンシップ

世銀のブログでこんなのが。 OLPCプロジェクトに学生インターンとして参加出来るらしい。

世界中から大学生のチーム(全部で100チーム?)がOLPCを使ってアフリカの田舎で子供達に学びの機会を提供するってのが、この趣旨。各チームはまずルワンダのキガリで10日間、事前訓練を受ける。そして最大10,000USDまで使用可能な費用で10週間活動する。現在、プロポーサルを受付中です。詳しくはOLPCのサイトを見て下さい。

さて、世銀のブログではこれまでもOLPCについては批判的な意見が多かったですが、今回もまた批判的な意見が。まぁ、学生呼んで10,000USDを10週間の活動に支給するくらいなら、現地のアフリカ人にやらせて雇用創出した方が良いかも。

ほかのブログではこんな意見も。
まず、10週間ってのは短すぎる。10週間じゃ、地域住民に受入れてもらうことも難しい。次に、大学生には荷が重い。Peace Corpでも3ヶ月の事前訓練をしているのに、学生が10日間キガリで訓練を受けただけでは何も出来ないのではないか?最後に、同じ金をつぎ込むなら、地元の見込みのある団体を支援するほうが良いのではないか。その方が持続性も高いはず。

至極もっともな意見である。Peace CorpのようにOLPCCorpとなずけられたこの試みは確かに興味深いし、自分が学生なら参加してみたいと思うだろう。でも、10週間でOLPCを使って、何ができるのか?これが、アフリカの子供達でなく世界中からくる大学生のためなら間違いなく良いイベントなんだろうけど。

しかしながら、一方では、こうも思う。もしかしたら一生外国人と会う機会のないアフリカの田舎の子供が、外国人との出会いを持てる。そしたら、それがきっかけで将来に夢を持ったり、がんばって勉強しようと思ったり、子供の親が子供を学校へ行かせるようになったり、というプラスなインパクトもあるかもしれない。それはそれで、十分な成果ではないか。

自分が協力隊でエチオピアへ行ったとき、エチオピア人の友人に言われたことがある。「お前が何かを教えてくれようとくれまいと、お前と過ごすだけで、それは俺にとって十分刺激的で、ハッピーな時間なんだ。だから、エチオピアまで来てくれてありがとう。」と。このような良い出会いのおかげで、自分は今も国際協力の仕事をしているし、これからもしていくと思う。先進国からの若い大学生達がこんな出会をもてることが、長い目でアフリカの開発に寄与するとも考えられるのではないだろうか。

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コメント

  1. Maki より:

    この世銀のPSDブログ、この前からOLPCに厳しい論調が多いねぇ。お金の話はまあ一理あると思うけれど、期間の話はともなりの意見に賛成。
    10週間って世界を変えられるほどながくはないけれど、きっかけを与えるのには十分な期間だろうと思う。

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