情報ネットワークで結ぶシルクロード―国際開発協力にみる現代中央アジア

「情報ネットワークで結ぶシルクロード―国際開発協力にみる現代中央アジア」という本を読んでみた。前回のブログで紹介した「”BOPを変革する情報通信技術” バングラデシュの挑戦」の編者と同じ人が書いた本。

「BOPを・・・」は面白く読めたのだが、今回の「情報ネットワークで・・・」は、比較するとそれほど面白いとは思えなかった。
一番の理由は、この本は「ICT4D」が主テーマというよりは、「中央アジア」がテーマだから。カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンという中央アジアの5各国について、1章1カ国で、それぞれの地理から政治的・文化的背景までを一通り説明した後で、日本の援助傾向を述べ、そして、その国の通信インフラ状況や携帯電話やインターネットといったICTの普及・活用状況が説明されている。

中央アジア自体があまり日本でメジャーな国ではないので、それらの国を説明するので結構なページ数がとられており、それ故、ICTについての記述は限られている。題名にあるように、「国際開発協力にみる現代中央アジア」が主テーマであり、ICTは、中央アジアを見るための一つの切り口として触れられている感じがした。

自分がこれまで殆ど興味のなかった中央アジア諸国について知ることが出来た点では、非常にためになったが、ICT4Dの本が読みたいという人には、ちょっと物足りないかも。そんな感じでした。

 

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