世界で一番ブロードバンドが高価な国は?

BBCニュースで、面白い記事があった。“UN reveals global disparity in broadband access”というタイトルのこの記事では、ITUが発表した「プロードバンドアクセスがいくらで利用可能か?」についての国別ランキングを紹介している。

ランキングではその国の平均月収の何%でブロードバンドアクセスが利用できるかを指標としている。その価格が最も高い国は、中央アフリカ共和国。なんと、平均月収の約40倍の料金を支払わなければブロードバンドアクセスが利用出来ない。高っ!

一方、最もお安い国はいうと、マカオ(澳門)で、平均月収の0.3%だ。超安い!

BBCのインタビューに対して、ITU代表のDr Hamadoun Toure氏は、MDGsの達成にはICTが有力なツールであると主張している。また、水や食料といったものとICTを比較してどっちが必要か?という問いに関しては、「どっちかではなく、ICTは水や食料を得る為のツールである」というのが彼の見解。さらに、政府がやるべきことは、適切なIT政策を実施することであり、そうすれば、後は民間企業が安くて高品質なサービスを提供してくれる、といったことも言っている。

平均月収の40倍と0.3倍の差。この差が埋まれば、途上国と先進国の差も埋まるのだろう。それとも、単に先進国になるとブロードバンドが安くなるということか。ちなみに、私の第二の故郷、エチオピアは中央アフリカ共和国に次いで2番目にブロードバンドが高価な国でした。平均月収の約21倍!エチオピアでICTを利用したビジネスが出来るのは、まだまだ先の話か・・・。

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コメント

  1. 匿名 より:

    […] […]

  2. 非常に興味深く拝見しました。
    また、当方のブログでも記事にさせて頂きました。
    http://optify.blog96.fc2.com/blog-entry-241.html

    世界でのブロードバンド利用の価格差がこれほどあるとは…

    • tomonarit より:

      コメントありがとうございます。
      ブログの記事にも是非、使って下さい。
      しかし、この差は凄いですね。月給の何倍って数字で出てくると、速度が何キロとか何メガって出てくるよりもインパクトがありますね。

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