アフリカの携帯アプリについて

ケニアの庶民の足として使われているのはマタツというミニバス。ワゴン車にギュウギュウ詰めになるほどお客を乗せて、ナイロビを走る。そんなマタツがひしめくナイロビ市内は、なかりの渋滞らしい(←マタツについて書いてある、あるブログより)。自分はナイロビに行ったことがないので、実際には知らないのですが、エチオピアのアジスアベバでも同様に庶民の足はミニバスで渋滞もかなりのもの。なんとなくイメージはわく。

そんなマタツをどう乗り継げは効率的に目的地に行けるか?というニーズに応えてくれるスマホアプリがある。その名も、マタツ・ナビゲーション・システム「MATNAVI」。なるほど、便利そうだなぁ。アジスアベバで同様なアプリがあったら使いたいところだ。

そういえば、以前このブログでもケニア政府がローカルコンテンツ作成支援をしているという記事を書いたが、そんな政府の支援もこういったアプリの誕生の背景にはあるのかもしれない。また、低価格のスマホが普及したのもケニアは早かったのだろう。さらに、これまた以前に紹介したネタですが、ケニアに住むウガンダ人が開発したiCheki(スワヒリ語でI seeという意味)という、タクシーの場所がわかる機能を持つ携帯アプリが、2010年にヨーロッパでの携帯アプリコンテストで賞をとったこともある。ケニア、やるなぁ。

現地ならではの便利アプリってのは、探してみたら色々ありそうで興味深い。それぞれの国独自の社会・経済・文化といった面が反映されているのだろう。そのうち、「携帯アプリから紐解くお国文化」的な研究をしたら、本でもかけそうですな。ちなみにエチオピアでは、独自のカレンダー(エチオピア暦)が使われており、1年は13ヶ月、新年は9月11日。さらに西暦2012年の現在はエチオピア暦では、2004年。このグレゴリ暦とエチオピア暦を変換するアプリ(携帯用じゃないけど)がありました(エチオピア人じゃなくて日本人が作ったのかな・・・)。

と、そんな感じで各地域特有のアプリは面白いなぁと思っていたら、携帯電話会社のOrangeがアフリカでスマホアプリコンテストをやっているというニュース“Apply now for the Orange African Social Venture Prize”を発見。優秀者には10,000〜25,000ユーロの賞金と6箇月間の事業支援サポート(事業化コンサルやIT専門家からの支援)が付くというもの。昨年度は、以下の3件がWinner。

  • Horticultural Tele-Irrigation: a Nigerien project that puts mobile technology in the hands of horticulturalists
  • Agasha Business Network: a Ugandan community-based e-commerce platform that promotes small African businesses to the global market
  • Kachile: an Ivory Coast e-commerce start-up for African craft products

アフリカ進出を検討する日本企業も増えてきたというような話を耳にする。そして、進出したいけどどこから手を付けるべきか・・・と悩んでいるケースもあるようだ。特にアフリカ×ICTという一見ありえなそうな分野ではなおさらリスクがありそうで敬遠されがちかも。でも、進出を検討する際には、このようなアプリコンテストとかビジネスプランコンテスト的なものから入っていくのも、ローリスクな始め方としてありじゃないかと思った。

アフリカでの携帯アプリコンテストは、世銀やグーグルなんかもやっているので、新しくはないけど、逆にいえば、それだけ受入られ易いと言える。例えば、アフリカ進出の取っ掛りがほしい日本のICT企業は、携帯アプリコンテストを実施すれば、応募してくるアプリやビジネスプランの種類や質から、現地のことを知ること(マーケティング情報を得ること)が出来るし、Orangeのように優秀者のビジネスを支援することで、その人(優秀賞をとった起業家や学生など)を現地ビジネスのパートナーに育てられるかもしれない。また、そいったコンテスト&支援を会社のCSR活動として位置づけてやれば、それなりのアピール効果もあるかもしれない。さらに、ターゲットとして想定している国の政府機関(経産省とか商工会議所みたいな機関)を巻き込んで実施出来れば、色々な面でより効果的かもしれない。実際に、Orangeやグーグルをはじめ欧米企業が取り組んでいるけれど、日本企業にとってもこういった小さく始める方法も可能性としてありだと感じた。

“アフリカの携帯アプリについて” への9件の返信

  1. ガンビアの携帯会社の人がモバイルアプリ開発をしているというので色々話したら、彼のチームが作っているのはSMSをやりとりするアプリで、最近のヒット作はイスラム教徒向けにお祈りとラマダンの時間をSMSでお知らせするものだそうで。ガンビアではまだまだスマホはお金持ちだけのもののようです。

    1. コメント、どうもありがとうございます。イスラム教徒向けのアプリですか。面白いですね!また、面白い情報ありましたら、コメントお待ちしています〜

  2. EthioCalendarも紹介頂きありがとうございます。協力隊時代に現地人にアルゴリズムを聞いて作成しました。そろそろAndroid版も作りたいところです。

    1. おっ!土井さんが作ったものだったとは、知りませんでした。びっくり!
      マジ、便利ですね。
      ちなみに、ブログに書いたマタツナビを開発した方のうち1人は、日本人だそうです。←Twitterで得た情報

  3. こうしたアプリって、データ通信が必要ですよね。でもその点、エチオピアはかなりの足かせが・・・2Gでも特に接続が不安定!

    だったのですが、6/1から3Gサービスが開始されました。まだ申し込んでいないので体験していませんが、いかほどの安定性が確保されるのか気になる所です。

    1. せはたちゃん
      おー! エチオピアでも3Gサービス開始ですか。ETCにフランステレコムの経営コンサルが入ってから、急ピッチでサービスが向上しているような気がしますが、現地の評判はどんなものなのでしょうか?
      また、色々と現地情報教えてください。
      そういえば、来週ICTエキシビションEthiopiaってのがあると聞きました。行ったりするの?
      http://www.mcit.gov.et/?q=exhibition

      1. 昨日買ってみたけど・・・使えない。
        詳しくはブログにて。

        ICTエキシビションEthiopiaは開催場所がイマイチわからない。同僚に聞いてみようかな。

  4. androidアプリで、エチオピアのカレンダーはありましたよ。西暦との対比できる機能や、祝祭日の一覧も。androidマーケットでは、海外在住のエチオピア人を意識したアプリが多いですが、カレンダー機能は国内外を問わず便利に使えそうですね。

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