インドの通信会社による女性支援

昨今よく記事で見かけるのが、インドの女性差別、特にレイプの事件である。これまでこういった事件はあまり問題にならなかったが、最近ようやく取り組むべき課題として政府を中心に動きが出てきたところである。

そういった背景の中で、通信会社が女性サポートを始めているというので紹介する(あまりICT4Dではないが、、)。

まずはVodafone。インド国内に15の「エンジェルストア」という店員が全て女性という店舗を立ち上げた。女性の就業サポートという点と、男性店員からの嫌がらせを防げるということで、評判は上々とのこと。

同業のMTSでは物理的に女性を守ることを目的にプリペイドカード購入者に無料で催涙スプレーを配布している。

またBharti Airtelは携帯電話のアラート機能に加えて、SMSベースでの最寄り警察、病院への通報サービスを導入したとのこと。

ライバル各社が競争しながら女性を守る方法を考えるのは大いに結構なことであるが、政府レベルで根本的にそのような機会を削減する努力をして欲しいものである。

今回はインドの話を書いたが、バングラデシュなどのイスラム国ではレイプなどは少ないものの、宗教上の理由で仕事がしずらい、外に出れないなどの問題があり、そこにITでアプローチをかける事例もあり、次回紹介したいと思う。

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コメント

  1. tomonarit より:

    ICTとジェンダーの話になると、以前は、女性よりも男性の方がICTの普及・利用によってメリットを得る。すなわち、自由になるお金を男性の方が持っているのでネットカフェ利用料とか携帯通話料とかを払える男性の方がメリットを得て、格差がより広がるといった話や、ネットカフェやテレセンターの利用についても単独で外に出にくい女性にはハードルが高いといった話が多かった気がします。それが、女性にフォーカスしたこういうサービスが出てくるようになってきた点がうれしいですね。

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