アメリカのICT4D大学院

このブログの共同運営者であるTomonaritとMakiがイギリスの大学院留学経験者であるため、Manchester大学のRichard Heeks教授をはじめとするイギリスの大学院に関する情報は時折り登場するのだが、ITの本場であるアメリカはどうなのか?という点について、調べてみた。

まずICT4Dの学問としての定義としては、大きくは以下の2つが思い付く。
1. ITという技術の視点に立ったアプローチ(Computer Science)
2. 途上国開発の視点に立ったアプローチ(Development Study)

前述のManchester大学などはおそらく2に近い。一方で、アメリカのICT4Dの研究を調べてみると、多くがこのどちらでもないInformation Study、いわゆる情報学の中でこの分野が語られていることが多いことがわかってきた。あまり日本では聞きなれない情報学だが、簡単に書くとコンピュータ科学と社会科学(Social Science)の合いの子のような分野で、IT技術そのものの研究ではなく、ITがどのように使われるかなどに関する研究が行われている。

今回は、この情報学に絞ってアメリカのどのような研究者がICT4Dをしているのか紹介したい。なお、ICT4Dのコースがあるかではなく、研究者がいるかと言う観点で見ているので誤解なきよう。ここで挙げたものは全てPh.D及びMasterコースを提供している。

1. University of California, Berkeley
School of Information
教員
Jenna Burrell
Tapan Parikh

2. University of Michigan
School of Information
教員
Kentaro Toyama
Joyojeet Pal

3. University of Washington
Information School
教員
Joshua Blumenstock
Ricardo Gomez

4. University of Maryland
College of Information Studies
教員
Marshini Chetty
Leah Findlater
Vanessa Frias-Mrtinez

5. Michigan State University
College of Communication Arts and Science
教員
Charles Steinfield
Susan Wyche

6. University of Colorado
ATLAS Institute
教員
John Bennett
Revi Sterling

これらの情報を得る中で多く見かけたキーワードが、Accessibility、HCI(Human Computer Interaction)、Social Media、Mobile、Big Dataなどであり、現在のICT4D研究のトレンドワードなのだと思われる。このうち時にHCIについては本当に多く見かけたため、次回はここを深掘りしてみたい。もしくは各大学を深掘りか。

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コメント

  1. […] こんちは。前回Knotの投稿「アメリカのICT4D大学院」に関連して、ICT4Dが学べる大学リストがあったので紹介します。 […]

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