Google Student Ambassadorに会った

アカデミック
Digital Development Forum West Africa 2015 in Accra, Ghana

Digital Development Forum West Africa 2015 in Accra, Ghana

昨日、USAID主催の「Digital Development Forum West Africa 2015」というワークショップに参加して来ました。ガーナの首都アクラでこんな催しがあるとは、ちょっと驚きましたが、参加してみると「ガーナな西アフリカのイノベーションHUBになる!」みたいな意見もあり、なかなか刺激的でした。(このワークショップそのものの内容は、また別の機会に紹介するとします)

自分がテーブル座ってたら、となりにガーナ人の若者が座ってきました。話してみると、彼(リチャード君)はGoogle Student Ambassadorって肩書き。「なんだろ?」と思い、色々と聞いてみると、彼はガーナ北部の都市タマレにあるUniversity for Development Studies (UDS) の学生さん。確かまだ1年生って言ってた気がする。そして、Google Student Ambassador Programに応募して見事にアンバサダーになったとのこと。ほー、そんなことをGoogleがやっていたとは知らなかった。(あとで調べてみたら世界中であるんだな)「んで、アンバサダーってどんなことやってるの?」の聞くと、Googleから各種ツール(GmailとかGoogle Docsとか)の使い方を教わり、他のアンバサダー(大学に5名いるそうだ)とともに定期的に田舎を訪問し、田舎のコミュニティ向けにICT利用方法を教えているとのこと。ほー、これまた驚き。

このワークショップのランチは、丸テーブルが複数並んでいて、各テーブルの真ん中にテーマがかかれた紙が。テーマは、Rural ICT, ICT and Youth, Behavior Change by ICT, Role of Academia, などなど。各テーブルには主催側から仕込まれたファシリテーターがいて、参加者は自分の好きなテーマのテーブルに座って食事をするという形式。なかなか面白い。

自分は、「Rural ICT」のテーブルにしてみた。すると、またも隣にいるのはアンバサダーのリチャード君。そして彼はファシリテーターでした。「田舎でICTの利用方法を知らない人達に、どうやってICT利活用方法を教えたら良いと思いますか?」という質問を投げかけると、「田舎じゃまずはインフラ整備だ」とか「田舎でICT利活用促進をしたいなら、まず金を出してくれるスポンサー見つけることだ」などと、国際NGOやUSAIDの人の話を聞かないオジサン達が畳み掛ける。そんなオジサン達を相手に、頑張ってファシリテーターとして盛り上げようと奮闘する姿には好感がもてました。

彼とは連絡先を交換して、メールの連絡を2、3回しているところですが、どんな活動をしているか教えてもらい、個人的に何か協力出来そうな可能性があれば、ちょっと首を突っ込んでみたいなぁと考え中。ということで、ガーナの田舎でICT活用を支援することに興味のある方、ご連絡下さい〜。

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コメント

  1. Ozaki Yuji より:

    『国際NGOやUSAIDの人の話を聞かないオジサン達』に笑っちまいました。

    ちょっとマジメに考えてみると、ガーナの田舎では先にIoTがはいりこんでしまうんじゃないかと予想しています。コンピュータでもスマートフォンでもない機器購入→稼働と同時に「つながってる」的なもの。
    これは、受け身な消費者・テクノロジー被害者の代弁者的スタンスに立ちたがる人たち(国際協力組織関係者を含む)のリテラシ向上をある程度バイパスでき、かつ、Googleの思惑とも反していなさそうだし。コンピュータネットワークへの接続って付加価値じゃなくて、付加価値のプラットフォーム的な立ち位置だし。

    閑話休題:
    個人レベルでのモチベーションを上げる要因って、欲望へのダイレクトな訴求を行うマネジリアルマーケティングで網羅されているようなコトばかりなんですよねぇ。何らかの欲望を犠牲にする行動変化を目的とするソーシャルマーケティングとは相性悪そう(Quote: ソーシャルマーケティングが難しい理由; “Marketing in the Public Sector” by フィリップ・コトラー)。
    でも、その欲望ベースのモチベーションをトリガーとして伸びて行ったインフラの上に、パブリックセクターのサービスが都合良く乗っかろうとしている矛盾。
    日本のように、通信インフラが国営企業時代に十分に行き届いた所はいいんですけど、ガーナのように伸びつつある所で、「個人レベルの欲望をベースとしたモチベーションの集合体」を煽るマネジリアルマーケティングの成果を、パブリックセクターが(しかも短期的かつ網羅的に)アテにするのはちょっとムシが良すぎるような気もしています。

  2. […] 確かに途上国では壊れたPCが放置されているケースが多いので、これはすごい便利なツールだと感じます。最近知り合ったガーナの大学生で、田舎村でPCの使い方を定期的に教えるボランティア活動 をしている方がいましたが、その活動があるときには毎回、友人等からノートPCを借りて、5台くらいのノートPCを担いで田舎村まで行っているとの話でした。壊れたPCが活用出来れば、安価で入手してこういうツールで再活用することが出来るな。 […]

  3. […] 思い返すと、先日のUSAID主催の「Digital Development Forum West Africa 2015」というワークショップにて、参加者がパネルディスカッションのパネラー達にたいして質問する機会があったのですが、質問が多すぎるので各人がカードに質問を書いて司会者へ渡し、司会者がそのカードの中から、これは!という質問のみを選んでパネラーに問いかける方式でした。そこで、かなりの高倍率の中から選ばれた質問は、自分が書いた質問で「今後、途上国開発におけるビックデータの活用について示唆する方向性はあるか?」というものでした。やはり、ビックデータ、オープンデータの活用ってのはこれから熱いテーマですな。しかし、その活用をちゃんと出来る人材が豊富にいるのか?(しかも援助機関に)という懸念は拭えない…。 […]

  4. […] 思い返すと、先日のUSAID主催の「Digital Development Forum West Africa 2015」というワークショップにて、参加者がパネルディスカッションのパネラー達にたいして質問する機会があったのですが、質問が多すぎるので各人がカードに質問を書いて司会者へ渡し、司会者がそのカードの中から、これは!という質問のみを選んでパネラーに問いかける方式でした。そこで、かなりの高倍率の中から選ばれた質問は、自分が書いた質問で「今後、途上国開発におけるビックデータの活用について示唆する方向性はあるか?」というものでした。やはり、ビックデータ、オープンデータの活用ってのはこれから熱いテーマですな。しかし、その活用をちゃんと出来る人材が豊富にいるのか?(しかも援助機関に)という懸念は拭えない…。 […]

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