壊れたパソコンが、たった一本のUSBメモリで復活!!

先日、友人から「こんなのあるよ」と紹介されたビジネスコンテストのアイデアが面白かったのでご紹介。

40億人のためのビジネスアイデアコンテスト」という開発コンサルタント会社のアイ・シー・ネット株式会社が実施するビジネスコンペのビジネス部門に出されていたアイデアがこれです。(以下の紹介文は同ビジネスコンペのウェブサイトからのコピペです)

【概要】壊れたパソコンが、たった一本のUSBメモリで復活!!

途上国には、ハードディスク故障やウィルス感染で動かないパソコンがいっぱい。OneUSBは、 これらの問題をあっと言う間に解消します。使い方は簡単、OneUSBをパソコンのUSBポートに挿して起動するだけ。プログラミング学習・画像作成・インターネット閲覧などの豊富ソフトで、すぐにパソコンを創造ツールとしてフル活用できます。
日々のメンテナンスや、高価なOSを購入することが困難な国々で、コンピューター利用を促進し、将来はIT活用で世界の課題解決ができる人材育成へとつなげます。

確かに途上国では壊れたPCが放置されているケースが多いので、これはすごい便利なツールだと感じます。最近知り合ったガーナの大学生で、田舎村でPCの使い方を定期的に教えるボランティア活動 をしている方がいましたが、その活動があるときには毎回、友人等からノートPCを借りて、5台くらいのノートPCを担いで田舎村まで行っているとの話でした。壊れたPCが活用出来れば、安価で入手してこういうツールで再活用することが出来るな。

日本では、ハードディスクが壊れたら、ハードディスク交換だけでも結構な金額を取られてしまうので、自分だったら新しいPCを買ったほうがいいと判断すると思う(昔はPC高かったのでハードディスク交換修理を選択したけど、今は数万円で新品が買えちゃう時代なんで)。また、途上国だとハードディスク交換という簡単な修理でも、交換用のハードディスクが市場になかったり、日本同様に高かったり、というケースが多い気がする。なので、ハードディスク故障によって使われなくなるPCって意外に多いんじゃなかろうか。

どのPCでも自分のPCのように使えるという意図(データを持ち歩くという意図)でUSBを挿してそこから起動するツールは以前どっかで見た気がしますが、故障PCを再利用という意図でのこのアイデアはとても面白いし、ありそうでなかったソリューションだと感じました。

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コメント

  1. おじじ より:

    PCにCDかDVDドライブがあれば、メディアにパピーリナックスを書き込んで起動させると、インターネットも十二分に使えます。
    メモリーも256MBで、CPUもペンティアムIIIの600Mhzあればいいんじゃないですか。
    このリナックスは、GUIがほとんどウインドウズなので使いやすいです。かな漢字変換機能もOK。
    また、インターネットはできなくても、オフィスソフトの簡単なデータ整理だけなら、USBにウインドウズ3.1を仕込んで、たまに動かしてみたりします。
    なので、FD媒体のオフィス4.3やらビジオみたいなソフト(英語版もある)を捨てられないで残しております。
    昔は、MS-DOSの起動環境を自分でカスタマイズしていましたが、あの時の知識が意外に役立つものです。

  2. Toshi より:

    LinuxはたいていがUSBから起動できますよ〜かなり前から。私もダカールで2軒目のネットカフェを考えていた時、古いPCを再生してUbuntuで動かそうと考えていました。問題はUbuntuの頻繁なアップデートでした。ネットのスピードが遅い途上国ではアップデートだけで数時間かかってしまいますし、それが3日に一度あったらもうやってられません。ちなみにSugarもSugar on stick出してますよ。

  3. tomonarit より:

    おじじさん、Toshiさん:コメントどうもありがとうございます。Linuxはメディアから起動できるんですね。そう言えば、かなり昔、協力隊の派遣前研修で習っていたような。そして、アップデートという障害がそこにあるとは、勉強になりました!

  4. Ozaki Yuji より:

    尾崎@育休中 です。
    以前に、CD-ROM/DVD起動できるKnoppixをはじめ、超軽量Linuxは一通りカスタマイズしてました。CD-ROM/DVDだけでなく、USBメモリにパーティションを切り、仮想CD-ROMとして認識させる試みもやってました。
    クライアント版:英語のGUIで日本語IME利用可能なモノ。日本語学習者用。
    サーバ版:GUIなし。Webサーバ、mailサーバ、DNSサーバ、Moodle(コンテンツ付き)が起動でき、インターネットに関する一通りの実習ができるもの。設定はバックアップ可能。

    クライアント版はWindows7 Ultimate/Enterprise、8以降ではWindows Updateで多言語GUIが無償で導入できるようになったので、もう用済みかなー、と(Officeの多言語GUIはまだ有償ですが…)。
    サーバ版はVMWare等の仮想環境の方が楽になったのでそっちに移行。バージョン追っかけるのが大変なんですよね。今後は(高速なインターネットが利用できるならば)Office365/Azure環境の方が断然ラクなんだろうけどサブスクリプションは当然ながら有償。

    日本語教育の現場では、以外とマルチメディア系の教材が多かったのですが、ほぼ全てが動作環境にWindowsが指定され、かつ、ライセンスを含めてスタンドアロン前提だったので、Linuxは生かしづらかったですね。
    また、OpenOffice/Libre Officeなどの機能はアップしていますが、ほとんどのユーザ(援助関係者を含む)はMicrosoft Windows/Officeの操作方法の習得に固執しちゃうので、Linuxは導入しづらかったですね。情報の取扱いより、情報を取り扱うためのツールの操作方法、という感じでしょうか。

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