世界初!ドローンでのデリバリーサービスはルワンダで

とうとうドローンを使った配達サービスが開始されました。しかもアフリカで!
The world’s first commercial drone delivery service has launched in Rwandaというニュースによると、米国のZiplineというロボット・ドローン製造の会社がUPSの資金面での支援($1.1 million)を受けて、ルワンダでの配達サービスを開始したとのこと。契約相手はルワンダ政府。田舎の医療施設へ輸血用の血を届けた映像が上記のもの。出産後に血が足りなくて亡くなってしまう産婦が多いルワンダ。看看護婦さんがSMSで輸血パックを発注すると、約30分でドローンが届けてくれるという。スゲー。

気になる値段は、明確な数字は公表されていないようだが、同じ距離をバイク便で配達するの同等とのこと。今後はワクチンなども配達対象になっていくようだ。

このニュースでは他のアフリカ諸国のドローン利用状況も説明しており興味深い。ケニア政府はテロ防止の観点から2015年1月に商用でのドローン利用は禁止。ガーナ政府は全てのドローンは、登録しライセンスを得ることを必須にし、違反した場合の厳しい罰則を作ろうとしている。ナイジェリア政府も同様のライセンス制度を検討中。南アフリカ政府は18歳以上なら遊びでドローンを飛ばすのはOKだが、商用となるといろいろな手続きが必要としている。

単純にスゲーというだけの投稿ですが、アフリカはテクノロジーの導入において先進国にひけを取らない独自路線を行っている点は嬉しい限り。一方、サービス提供は米国企業ということで、仕方ないけどちょいと残念。アフリカ発の企業がこういうサービスを展開し始めるともっと良いなあ。

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コメント

  1. Ozaki Yuji より:

    ドローンの利用については、2016年10月12日付・AP発ITmedia掲載の記事もありました。ルワンダでの本案件についての言及もあります。
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1610/12/news063.html

    記事の中で、『最大の懸念の1つは、地上の人たちが、自分たちが攻撃を受けているのではと誤解することだ。』とコンゴで活動している人からの意見がありましたが、地域によっては確かにそういうこともあるでしょうね。

  2. […] 以前、「世界初!ドローンでのデリバリーサービスはルワンダで」でアメリア企業による同様のサービスがルワンダで開始されたニュースを紹介しましたが、日本企業もテクノロジー×途上国開発の分野(しかもアフリカ)に進出してきているのは嬉しいところです。 […]

  3. […] このブログでも以前ルワンダのドローン輸送サービスとかザンビアで日本起業がドローン輸送に挑戦している事例を紹介してますが、TABI LABOのサイトでざくざくと面白い例(LTEアンテナ搭載のドローンで地域の通信環境強化、災害時にドローンを飛ばして地図を作成、ドローンでマグロを釣り上げる、悪質ドローンを猛禽類(鷲)を使って確保!、などなど)が掲載されてました。 […]

  4. […] FacebookのICT4Dグループページにマンチェスター大学のHeeks教授が面白いポストをしていた。上記のものだが、”Who’s (represented as) flying the drones?”(誰がドローンを飛ばしているのか?)とある。アフリカでドローンを使ったサービスが開始されていることはこのブログでも何度か取り上げたが、こういう見方もあったとは。Heeks教授らしい。 […]

  5. […] ているのか?)とある。アフリカでドローンを使ったサービスが開始されていることはこのブログでも何度か取り上げたが、こういう見方もあったとは。ちょいと皮肉ったところがHeeks教 […]

  6. […] 以前、「世界初!ドローンでのデリバリーサービスはルワンダで」でアメリア企業による同様のサービスがルワンダで開始されたニュースを紹介しましたが、日本企業もテクノロジー× […]

  7. […] そして、続く内容ではルワンダとケニアの事例が取り上げられてます。まずはルワンダで、ドローンによる血液輸送事業を展開するジップラインやバイクタクシー版UberみたいなYegomotoの紹介。ケニアでは、処方箋に対応した薬の販売・配送をするMYDAWA、バス用ICカード「Tap & Go」のACグループ、バスチケット発券用ハンディターミナルのヘンズ、ビットコインを介した国際送金サービスのBitPesa、といった事例の紹介。 […]

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