せどり@ガーナ

アフリカ

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どうもTomonaritです。ガーナ生活がピッタリ3年経ち、とうとう今日、日本へ帰国する日を迎えました。折角なのでガーナ生活の最後はガーナネタで締めたいと思います。

ちょうどここ最近、日本への引っ越しで色々と荷物を整理をしていました。同様に帰国などで不要品を整理する同僚や友人と話していたら面白いことを聞いたのでご紹介。

ガーナに住む外国人が不要品を処分するときに良く使っているのがaccraexpat.comというWebサイト。いわゆるヤフオク的なサイトで、使わなくなった家財道具、洋服、車などを希望販売価格、連絡先、写真等とともに掲載し、サイトをみて欲しい人が直接売主に連絡して交渉・売買を行うというもの。結構多くの外国人が利用してる。

最近、このサイトを利用している知り合い何人かに聞いた話では、アイテムを掲載するとガーナ人からの問い合わせがガンガン来るらしい。時には掲載して数分以内に来る問い合わせも。問い合わせ内容の多くは「んで、いくらまけてくれるの?」というもの。しかし、中には「何でも買い取るから、何かあれば今後、優先的に連絡してくれませんか?」的な人も。

一方、外国人ではなくガーナ人が主に利用している同様のWebサイト(例えば、tonaton.comなど)もある。興味深いのは、外国人御用達のaccraexpatよりもガーナ人が主に利用しているWebサイトの方が全体的に掲載されているアイテムの価格が高いという点。同様のアイテムでもガーナ人が主に利用しているWebサイトのほうが何故か高い値段が付けられているというのだ。

この理由は、外国人は基本的に価格交渉なしという前提で価格を付けたり、また、引っ越しで不要なので二束三文でもOKという価格を付けているのに対して、ガーナ人は価格交渉をされる前提で価格を決めているから。

そして、ガーナでも「せどり」で設けている人達がいる様子。前述したように、「何でも買い取るから、何かあれば優先的に連絡して下さい」的な人達は、自分が欲しくて買い取るのではなく、外国人が使用しているアイテム(自国から持って来ているモノなど結構良いものもある)を二束三文で買い取って、ガーナ人向けのWebサイトで利益を乗っけた価格で販売しているようなのだ。

ガーナの首都アクラに住んでいると、町ゆく人達の多くがスマホを使っているし、ネットもサクサクなので、こういう話を聞いても非常に納得感がある。でも、ガーナに来る前に聞いたら結構ビックリしただろうなぁ、などと思う。アフリカのICT普及の波は多くの日本人の想像以上に拡大・深化しているんだと改めて感じた、という話でした。

全然関係ないですが、冒頭の自画像は職場のガーナ人同僚が記念品としてくれたもの。どっからどうみても中国人だなぁ…(笑)でもありがとう(涙)

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コメント

  1. Ozaki Yuji より:

    ガーナ赴任終了とのこと、お疲れ様でした。次の場所でも一層のご活躍を祈念しております。

    その際には、『どう考えてもお金が入って来そうもない仕組みに、芥子粒ほどのIT要素を頼んでもいないのにツッコんだうえで「オカネがかかる!これはITのせい!だからIT屋の責任で何とかするべき!」っていう主張』や、『「世界をアッと言わせるイノベーションを、週明けに数量x単価の三者相見積で持ってこい」って金曜日の夕方に言ってしまう高い系意識』に取り憑かれた衆生の(仏教的な意味での)救済を、伏してお願い申し上げます(あははははは)。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/救済

    • tomonarit より:

      Ozakiさん:次の場所はICT4Dとは縁遠い感じですが、ご期待に応えられるよう頑張りたいと思います!

  2. Ozaki Yuji より:

    ICT4Dと縁遠い、ってコトは、現場から距離があり組織の業務を俯瞰する、あるいは調整業務が増える職場になると想定しますが(笑)。人事ローテーションってやつですね。

    営利企業で総務兼任になった私は、家庭の事情で外に出づらい(請求可能な稼働が少なくなる→稼げない人になってる)という消極的な事情ですが、儒教の香りが残る利益を追求しない組織(お役所)におけるそういう部署って、それなりに将来へのキャリアパスになってると思うので、腐らずに頑張ってくださいませ。

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