DFIDによる2019年ICT4Dトレンド トップ10

3. その他

ども、Tomonaritです。久しぶりにICTWorksブログからのトピックです。

DFID(英国国際開発省)が2019年のICT4Dトレンドを発表しました。34か国の関係者からの合計117の投票に基づいて、以下の結果となっています。

Source: https://medium.com/frontier-technology-livestreaming/frontier-technologies-tech-survey-results-24be0eaae18d

ICT4Worksでは、上記を少し修正してわかりやすく以下のように整理しています。

  1. Big Data
  2. Circular Economy
  3. Financial Technology
  4. Blockchain
  5. AI & Machine Learning
  6. Satellite Technology
  7. Refugee Applications
  8. Micro-Grid Batteries
  9. 3D Printing
  10. Alternate Internet Delivery

個人的には、Big Data、FinTech、Blockchain、AI、Satellite、3D Printingあたりは「やっぱりな」という感じですが、2番手のCircular Economy(循環型経済)が入っているのは、「おっ、これもICT4Dなのか?」という感じです。また、10番目のAlternate Internet Deliveryって、具体的に何をさしているのかがわからず…。単に、これまでと異なる新しいネット接続の方法が来ることを指しているだけ?(誰か詳しい方、教えてください!)

ICTWorks(元ネタはこちらのサイト)で、この2019年のトレンドを2016年のトレンドと比較しています。その比較結果は以下のとおり。

Source: https://medium.com/frontier-technology-livestreaming/frontier-technologies-tech-survey-results-24be0eaae18d

2016年のトップ10で2019年もランクインしているのは、2つだけ。たった3年で随分な様変わりです。この変化の大きな波の1つがハードウェアからソフトウェアへの変化である点が指摘されており、「なるほど」と思いました。

そもそもこの調査は、Frontier Technology LivestreamingというDFIDのプログラム(2016~2019年の3年間)の中で行われています。個人的な理解ですが、このプログラムは、テクノロジーを開発に使うための試行をするようなもので、以下が概要。

  • Seed funding of £100,000 to enable small-scale technology pilot testing(小規模なパイロットプロジェクトへの資金提供(£100,000≒1500万円位))
  • Matching DFID Advisors with local technology entrepeneurs and innovators(現地の起業家やイノベーターとDFID専門家のマッチング)
  • Supporting DFID to work in new, agile and lean impact methodologies(DFIDが新たにアジャイルなリーンスタートアップ的アプローチを実践するためのもの)

民間企業等がこのプログラムに応募し採用されたらパイロットプロジェクトのための資金提供が受けられるという点は、JICAの民間連携スキームのようだけど、大きく違うのは、対象領域を主に以下のテクノロジーの活用に絞り込んでいる点。

  • additive manufacturing (3D printing)
  • airships
  • alternative internet delivery
  • atmospheric water condensers
  • collaborative economy
  • Unmanned Aerial Vehicles (UAVs, or Drones)
  • household batteries
  • Internet of Things
  • smog reducing technologies
  • solar desalination

また、本プログラムに関心をしめした民間企業等の情報がデータベース化されている点も興味深い。そのデータベースを使って、「この企業と一緒に〇国で〇をやろう!」と言って、DFID側から企業にコンタクトするのか?はわかりませんが、そういう情報を握るためのプログラムという位置づけでもあるのだと思いました。

そして実際に、アフリカを中心に以下のとおり、9カ国で16件のパイロットプロジェクトを行っています。見るといずれの説明も「Testing…」となっているので、実証実験といった位置づけでしょうか。

Source: https://medium.com/frontier-technology-livestreaming/what-is-frontier-technology-livestreaming-d0275608750e

DFIDといえば、ケニアのM-PESA誕生の支援をした組織だけに、2016年からこいうったICT4D分野に特化したプログラムをやっているところが抜け目ない感じ。最近、日本でも「イノベーション for 国際協力」を「これからやって行こう!」的な雰囲気が出てきましたが、DFIDのFrontier Technology Livestreamingはもう終わる年。そんなDFIDの2019年ICT4Dトレンド見立ては、正しいのかも?あなたはどう思いますか?

コメント

  1. […] 前回の投稿で、Frontier Technology LivestreamingというDFIDのプログラムを紹介しましたが、JICAも負けじとぶっこんできたなぁ、と感じます。 […]

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