40億人のためのビジネスアイデアコンテスト(高校生部門)

ども、Tomonaritです。「40億人のためのビジネスアイデアコンテスト最終審査会を見学してきました。飽きっぽい自分としては、13:00~18:00の長丁場が不安でしたが、全然眠くなることはなく、とても刺激を受けて来ました。

どれも素晴らしいビジネスアイデア&プレゼンでしたが、もうオジサン世代の私としては、特に高校生部門のビジネスアイデアとプレゼンがとても衝撃的でした。高校生部門のファイナリスト6校のうち、5件はICTを活用したビジネスアイデアでした。以下、概要と私の感じた点(★以下)を書いてみます(ガチな起業部門については、また次回)。

  • 郁文館グローバル高等学校:
    3Dフードプリンターを開発し、世界のどこにいても、指定した食べ物を再現。「味わう楽しさ」を通じて、健康社会を目指すもの。栄養価の高い成分でカートリッジを作り、栄養不足も補える。各種料理を作るためのデータはWeb上にアップされており、そこから食べたいものを選んでダウンロード出来る。

★審査員から「このビジネスは顧客に何を提供するのものか?」との質問に、「3フードプリンターを売る」と回答するのではなく、「味わう楽しさを提供する」と回答していたのが印象的。「モノを売る」のではなく、「楽しさを売る」という発想の方がナチュラルな世代なんだと思いました。また、「技術的には焼く前ピザが作れる」など、ちゃんと調べている点もスゴイなと。ちなみに、NASAが投資して、3Dフードプリンターでピザを作っているのは、過去に本ブログでも紹介したことがありました。そして、審査員から「すでに、人工肉ってのはあるよね」というコメントに、「うん、うん」って普通に頷いている高校生が観客席にもいました。

  • 富士見高等学校:交通事故が多く、その原因の多くがドライバーのマナー違反に起因するものと言われるインドが対象。運転免許証をナンバープレートと連動させ、優良ドライバーにはポイントなどを付与し、安全運転へのインセンティブし、交通事故削減を図る。

★ドライバーが車に乗ると、顔認証で飲酒してないか等もチェックされ、飲酒可能性があるとエンジンがかからないとか、優良ドライバーはポイントが付与され優遇が受けられるとか、優良度によってナンバープレートの色が変わる(おそらく、良い色のタクシーは顧客を得やすいと言いたいのだと理解)とか、AIが音声で注意してくれるとか、良く考えているなと思いました。審査員から「なぜインド?」との質問に、「インドは自動運転導入が禁止されているから。また、交通事故原因の8/10がドライバーのマナーの悪さに起因しているから」と回答。事実&定量的な説明に驚きました。

  • 筑波大学付属坂戸高校:世界中のお父さん達が楽しく料理を作れるような「褒めるキッチン」をつくり、沢山の笑顔を生み出す。

★トイレに行っておりあまり聞けなったかのですが、AIスピーカー的なのがついているキッチンで、料理していると「上手ですね♡」とか褒めてくれるというもの。彼ら彼女らのお家には、AIスピーカーがあるんだろうなと勝手に想像。我が家も購入しようかな。審査員から収益について質問されると、「キッチンを売るのではなく、使ってもらう場を提供」というのがコンセプトのようでした。

  • 立命館宇治高等学校:何らかの理由で病院に行けない方々を対象に、トイレに行くだけで自分の体調を管理でき、そして大切な家族の体調も管理できる画期的なスマートトイレ。トイレのドアの内側にあるタブレットで利用者を認識、便座に座ると体温を計測、ひじ掛けに置いた腕から血圧を計測、排せつ物から健康状態を判断、懸念があれば、トイレドア内側のタブレットに表示される、という仕組み。

★「人間は人生で約5年間をトイレで過ごしている!」という導入部分(しかも演劇風のプレゼン。みんな良い声してたなぁ)や、収益はトイレドア内側のタブレットに広告を表示させて得る等、良く考えていると思いました。

ちなみに、もう1つは、浦和第一女子高等学校で、フィリピンの囚人向けに、グラスフェッド農法を導入した乳製品ビジネスを導入するというもの。ICT絡みではないですが、「情熱大陸」風のプレゼン等、工夫が凝らされていました。

以上のプレゼンを見ていて共通して思ったのは、以下の点。

  • 3DプリンターやAIといったテクノロジーが当たり前に使われており、しかも、「ここが、AI!なんですよ!」みたいなプレゼンじゃなく、超フツーに「えっとー、これはAIが〇〇します」みたいな感じ。
  • モノではなく、コトにフォーカスしている。3Dフードプリンターの質疑応答が印象的ですが、どれもコトを売りにしたコンセプトで、世の中にモノがあふれる時代に育った世代の自然な感覚なのかなぁと思いました。
  • プレゼンがうまい!YouTubeなどの動画を沢山見ているからなのか、どのチームもプレゼンが上手いなと感じました。
  • 「物知り」の価値は下がり続けている。いずれのアイデアも、類似の取組が各業界の企業によって既に検討されていて、その情報をネットで得てベースにして考えたのかな、と邪推してしまいますが、それは普通のことだし、全然あり。自分もそうするし。つまり43歳のオジサンも高校生も同じ情報をネットから得られるということ。ネットにないリアルの情報を知っているかが重要。
  • 現地の声を聞くことが大切。審査員から「考えたアイデアを現地の声を聴いて検証するプロセスが重要」コメントがあり、上記の点とも絡めて、本当にそうだなと思いました。情報を得ることは誰でも出来るので、実際に人に聞くとか、作ってみる、やってみる、というアクションがとても大事。そして、途上国の人の意見を聞くというアクションのハードルもICTによってとても下がっている。

以上、今の高校生にとっては、どれも至極フツーのことなんだと思いつつも、自分のなかのメモとして書いておきました。自分が若い時にはわからなかったけど、オジサンが若い人の話を聞くのが好きという感覚が最近わかってきました。

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