政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策プログラム(GiST)

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Source: https://gist.grips.ac.jp

ども、Tomonaritです。タイのイサーン料理を食べてきました。辛い・・・、けどオイシイ!

さて、久々にICT4D留学・進学情報のページを更新しました!

現在、政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策プログラム(GiST)に通う、Chiharu さんが以下の体験談を投稿してくれました!(←どうもありがとうございます!)

「1年間で修士号が取れる」、「留学生が約8割」など、日本ではなかなかレアなコースです。以下の体験談を、ICT4D留学・進学情報のページ の「体験談5」として掲載しています。

体験談:政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策プログラム(GiST)

私のバックグラウンドから少しお話すると、大学時代は国際関係を選考し、国際交流の活動をしていました。卒業後、将来はグローバルな社会課題をITを活用して解決したいという思いから、外資系IT企業(ITインフラのメーカー)に入社しました。営業及びCSRボランティアとして働く中で、自分の関心分野にソリューションを提案できないもどかしさや、技術的には可能でも現実には実装されていないことに疑問を感じ、テクノロジーの「活用方法」について学びたいと考えるようになりました。

1.プログラムの特徴(何が勉強できるか)

そもそも政策研究大学院大学(GRIPS)は主に社会人を対象とした国立の公共政策大学院で、修士課程と博士課程しかありません。学部からの進学者がおらず一から人間関係ができるので、誰でも入りやすいと思います。また大きな特徴として、留学生の割合が多く(約8割)、アジアやアフリカの政府から派遣されている学生が大半です。

その中でもGiSTは、日本で科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation; STI)政策を学べる数少ないプログラムの一つです。授業は日本語または英語で行われ、日本では珍しく1年間で修士号が取得できます。修士の学位は公共政策(Master of Public Policy)になります。STIという名前の通りですが、プログラム自体は途上国やICTの文脈に限らずSTI政策を幅広く学ぶことができます(教授陣の中にはエネルギー政策の専門家やバイオテクノロジー畑を歩んできた人もいます)。

※あくまでSTI政策を社会科学的側面からアプローチするので、技術的な内容には突っ込むことが少なく、ある特定の技術を学びたいと思っている人には物足りないと思います。

授業は、開発経済、イノベーションマネジメント、知的財産など様々です。必修のSDGsの授業では、田中明彦学長(元JICA理事長)が自ら教鞭をとられたり、科学技術とアントレプレナーシップの授業では、他校のビジネススクールと合同で実施したりしています。ミクロ経済学といった基本的な授業もありますが、政策の影響や市場の失敗などにフォーカスが当てられているので学部とはまた違って面白いです。

ICT4D関連では、STI for SDGsやDisruptive Inclusive Innovationプロジェクトをリードされている飯塚倫子先生や、途上国のイノベーション政策がご専門のINTARAKUMNERD, Patarapong先生がいます。また、他のコースの授業も一部単位となることから、開発経済学の第一人者である大野健一先生の授業も受講できます。

2.プログラムの状況(授業の雰囲気、教授のスタンス等)

全コース共通の必修授業以外はかなり少人数で、1授業だいたい5人くらいの学生がいます。途上国に関連する政策では、現地の行政官などその土地の事情を知る留学生たちと一緒に授業を受けることができるので、解決策(政策提言)をめがけて地に足の着いた議論ができると思います。

教授との距離も近く、課題や修論のことを相談すれば手厚くサポートしてくれます(個人的な体験談)。また、多くの教授陣は研究者でありながら実務的な経験を持つ方が多く、より実践的な学びができますし、自分次第でチャンスや人脈が舞い込んでくるかもしれません。

3.どんな人にオススメか?

社会人経験がある人 (公務員である必要はありませんが、公益の視点を持っていたり行政の役割に興味がある人がいいと思います)。学費を抑えたい人。何より、東京に拠点を置きながらグローバルスタンダードの学びの環境を得たい人。

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