国際開発・アカデミック英語でよく使われるラテン語はこれだ!

アカデミック

こんにちは、Kanot(狩野)です。英語で記事や論文を読んでいると、e.g.やetc.など、よくラテン語を目にします。ただ、なかなか覚えられなくて、いつもなんとなくで使っているものも多く、一念発起してまとめてみました。

こちらのサイトなんと2,200単語もの英語で使われるラテン語がリストアップされていたので、その中から私が、アカデミック英語および国際開発関係の単語として目にしたことがあるものをピックアップしてみました。(いやぁ、目が疲れた・・)

半分自分の備忘録ですが、アカデミックまたは国際開発の方にも、ご参考になれば幸いです。(アルファベット順で、カッコ内は読み方です。)

  • ad hoc(アド・ホック)
    日本語:特別な目的のための、その場その場の
    英語:to this
  • addendum(アデンダム)
    日本語:付録
    英語:things to be added
    補足:国際協力の世界では、appendix, attachmentなどと併用されます。
  • alumnus (alumni)(アルムナス(アルムナイ))
    日本語:卒業生
    英語:pupil
    補足:通常は一人でも複数形(alumni)で使われる印象です。
  • a priori(アプリオリ)
    日本語:原因から結果の、演繹的な
    英語:from the former
    例:a priori assumption (先験的な前提)
  • ceteris paribus(セテリス・パリバス)
    日本語:他の条件が等しければ
    英語:all other things being equal
  • cum laude(カム・ロード、カム・ラウデ)
    日本語:(大学の成績などが)優秀な。成績優秀者。
    英語:with praise
    補足:distinctionなどと近いニュアンスか
  • CV (curriculum vitae)(シーヴィー)
    日本語:履歴書
    英語:resume
    補足:resumeと似ているが、米国ではCVをさらに簡潔にしたものをresumeと呼び区別しています。
  • de facto(デファクト)
    日本語:事実上の
    英語:by deed
  • emeritus(エメリタス)
    日本語:名誉の
    英語:veteran
    補足:名誉教授のことをemeritus professorと呼びます。
  • et al.(エト・オール)
    日本語:(複数人著者で)〜ら
    英語:and others
    補足:論文で著者が複数人の場合によく使います。例:Kano et al.(2019) asserts that …
  • etc.(エトセトラ)
    日本語:ほか
    英語:and the other
    例:単語を羅列する際に使います(a, b, c, etc.)
  • ex ante(エックス・アンテ)
    日本語:事前の
    英語:from before
    補足:JICAでは事前評価のことを「ex-ante evaluation」と呼びます。
  • ex post(エックス・ポスト)
    日本語:事後の
    英語:from after
    補足:JICAでは事後評価のことを「ex-post evaluation」と呼びます。
  • e.g.(イー・ジー)
    日本語:例を挙げると
    英語:for example
    例:I like fruits (e.g. apple, orange).
  • ibid. (ibidem)(イビデム)
    日本語:前記の箇所に
    英語:in the same place
    用途:主に引用箇所を明記する際に、「前に同じ」的な形で使われます。
  • i.e.(アイ・イー)
    日本語:すなわち
    英語:that is
    例:I like Japanese tea (i.e. green tea).
  • N.B.(Nota Bene ノタベネ)
    日本語:重要な点です
    英語:Please note!
    例:N.B. You need to submit it by Friday.
  • per capita(パー・キャピタ)
    日本語:一人当たり
    英語:by heads
    例:GDP per capita(国民一人当たりGDP)
  • per diem(パー・ディエム)
    日本語:日当
    英語:by day
    例:Do you need per diem for the travel?
  • per se(パー・セ)
    日本語:それ自体が
    英語:through itself
    例:Experience per se is not the most important thing.
  • pro bono(プロボノ)
    日本語:専門家のボランティア活動(プロボノ)
    英語:for the pubic good
  • quid pro quo(クイッド・プロ・クオ)
    日本語:交換、見返り
    英語:what for what
    例:He admits quid pro quo over Ukraine.
  • status quo(ステータス・クオ)
    日本語:現状、そのままの
    英語:the situation in which
    例:status quo in Japan(日本の現状)
  • veritas(ヴェリタス)
    日本語:真理
    英語:truth
  • via(バイア)
    日本語:経由して
    英語:by way of
    例:I will contact you via email.
  • vice versa(バイス・バーサ)
    日本語:逆の場合も同じ
    英語:with position turned
    例:You have to give me what I need, and vice versa.

今後もラテン語に出会うたびに備忘録として追加していこうと思います。もし皆様も「これは覚えておいた方がいい!」という単語がありましたら、ぜひ教えてください。

他にも英語ネタだとこちらがあります。よろしかったらご覧ください。

更新記録:
2020/10/12 NB追加(英作文の授業で出てきた)
2019/10/31 ibidem (ibid.)追加(論文の引用箇所で使われていた)
2019/10/18 quid pro quo追加(トランプ大統領がウクライナと裏取引した疑惑系のニュースで使われてた)
2019/9/30 Ozakiさん情報(cum laude)、福沢さん情報(ceteris paribus)追加
2019/9/29 初稿

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コメント

  1. Ozaki Yuji より:

    業務で大学にかかわっていたり、CVを読む機会が多いと出会うことがあるラテン語の「カム・ロード(カム・ラウデって発音する人もいる)」。大学の成績優秀者を指す言葉で、上の方ほど成績が高い。
    1.Summa Cum Laude
    2.Magna Cum Laude
    3.Cum Laude

    一部の大学はこの種の名誉称号を乱発する傾向があるようですが、通常は卒業生の中での割合上限が決まっているようです。

  2. Kanot Kanot より:

    アメリカの大学にいるに知らなかったです・・・。それだけ私が成績優秀に縁がなかったということですかね(泣)。知ったかぶりして足しときますね!

  3. […] […]

  4. […] […]

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