ども、Tomonaritです。連日、新型コロナのニュースばかりですね。ICT4D Labメンバーの方々からコロナ絡みのICT4Dトピックを教えてもらったので、紹介したいと思います。
繰り返し利用可能なマスクを3Dプリンターで製造
まずは、こちらの動画。3Dプリンターでマスクを作るというもの。株式会社イグアスというIT企業の取り組みです。私が一番良いなと思ったのは、設計図をHPで共有して誰でも使えるようにします、というところ。全世界のFabLabで作れる可能性も広がるなあ(勿論、材料が手に入るのか?という問題はあるものの)。こういうのは本当にSocial Fabricationの可能性だと感じました。
FabLabでフェイスシールド作成@フィリピン
フィリピンのセブ島にあるUniversity of PhilippinesにあるFabLabではPPE(個人防護具)用のフェイスシールドを作成するという試みがされていました。”UP Cebu FabLab creates face shields for frontliners against COVID-19“というタイトルで紹介されています。記事によると、最初は3Dプリンターで作成しようとしたものの、試作をするうちにレーザーカッターで作成する方法に変更したとのこと。PPE不足を補うための取り組みで、大量生産に向けて政府や企業からの寄付を期待と書いてあります。
追記:フィリピンではすでにこの取り組みがセブだけでなくフィリピン全国のFabLab に広がっていて、昨日(3月28日)時点で合計5600個以上の防護マスクを製造したようです。詳しくはこちら。
3Dプリンターで人工呼吸器を製造@スペイン
スペイでは政府と民間企業のコンソーシアム(HPやLeitat Technological Centerという公的機関など)が協力して、3Dプリンターで人工呼吸器の製造を行っているようです。ニュースによると1日、50〜100個の製造も可能になるようです。
新型コロナ対策ハッカソン、WHOとMicrosoftやFacebookなどの企業が共催
WHO、Microsoft、Facebook、Giphy、Pinterest、Slack、TikTok、Twitter、WeChatなどが協力して新型コロナ対策ハッカソンを行うというニュースも。ハッカソンのwebサイトはこちら「#BuildforCOVID19 Global Online Hackathon」。3月24日から募集が開始されており、30日が締め切り、4月3日に優勝者発表。
主なテーマは以下の7つ。
- 保健衛生対策:遠隔医療や診断・治療法、感染者追跡や封じ込めのためのソリューション
- 弱者支援:高齢者や免疫不全の人々など、食料や生活必需品の入手が困難な人や仕事や収入を失った人々の支援策
- 企業支援:テレワークを強いられている企業向けソリューション
- コミュニティ支援:ソーシャルディスタンスを保ちつつ人同士の交流や公共サービスへの接続を保つためのツール
- 教育:オンライン教育ソリューション
- 娯楽:アーティストと観客の双方を安全に保てる新たな娯楽
- その他:上記以外の提案も受け付ける
これを協力各社がそれぞれSNSで発信しているところがスゴイなと思いました。広報、ハンパない。
オンライン学習ソリューション紹介by UNESCO
上記ハッカソンのテーマに「教育」も含まれていますが、UNESCOのwebサイトによると、新コロナの影響で学校にいけない子供や学生などが世界で15億人以上(以下のaffected learnersの数字)。
そこでUNESCOはオンライン学習が出来るソリューション紹介のリスト「Distance learning solutions」を作って公開しています。その数50以上。オンライン学習ツールってこんなにあったのか!と改めてICTの普及が進んでいると感じました。
以上、ICT4D Labメンバーの方々からの情報をまとめて見ました。もっとあるんだろうけど、この辺で。他にもご存知の方、是非コメントください。
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