ICT4D教科書翻訳プロジェクト【009】どうして出版できたのか?

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ども、Tomonaritです。この翻訳プロジェクト、とうとう「出版」に辿り着きました〜!パチパチ!!(⇒Amazonのリンク

原書の著者であるマンチェスター大学のRichard Heeks教授にも、FBやLinkedinで宣伝&感謝の言葉を投稿してもらえました(T_T)

ちなみにHeeks教授には「日本語版へ序文」を書いてもらいました。そのなかでこんなふうに書いてくれています。先生、ありがとうございます!

「2007年から2008年にかけて竹内知成さんと橋爪麻紀子さんが入学し、二人が日本へ帰国後にブログ「ICT4D.JP」を帯上げたことが、日本におけるICT4Dの火付け役になったと言えるでしょう。このブログがきっかけとなり、ICT4D Labというオンライン・コミュニティが形成され、様々な活動が行われています。」

このような本の監訳者をさせてもらえて自分は本当にラッキーだったなぁと思います。Heeks教授やICT4D Labのメンバーに感謝!
色々と苦労もあったけど、良く出版出来たなぁ〰と思います。なので、以下「どうして出版できたのか?」をちょっと考えてみました。

一人じゃなかったから

これ私が言い出しっぺではあったものの、絶対に一人じゃ出来なかったと思います。実際、翻訳プロジェクトを立ち上げてから約1年間は塩漬け状態にしてましたし・・・。ICT4D Labメンバーとの共同作業だったからこそ、進めることが出来たのでした。まさに、

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)

というアフリカの諺のとおりでした(これ、岸田首相の所信表明演説でも使われてたそうですね)。

仕事じゃないから

「これ、仕事だったら実現しなかっただろうなぁ」と思っています。そもそも出版できるのか?の確約がないままに翻訳作業を開始したのですが、仕事だったらそんな無駄骨に終わる可能性がある進め方は出来ないと思うんですよね。とりあえず翻訳しながら考えよう!と「走りながら考える」ことが出来たのは、これが仕事じゃなかったからだと思います。この翻訳プロジェクトに限らず、「仕事とは別に関心のあることに取り組める場」があることって大事だなぁと思います。

プロセスを楽しめたから

翻訳プロジェクトのメンバーたちと「どうせなら出版目指そう!」というノリで進めてはいましたが、出版という結果がどうあれ、そのプロセスを結構楽しめたのが大きかったと思います。翻訳そのものもこの原書を改めて読んで理解するという勉強で、新しい発見もあり学びでしたし、版権会社とやり取りしたり、出版社へアプローチしたり、なんちゃってマーケティングとして購買層を考えたり、売れる冊数を積み上げたり、帯の執筆を佐々木さんへ依頼したり、細かな校閲作業も含めて、多くのプロセスが初めてのことばかりで、学びの連続でした。
自分はこれから本を買うときには、作り手さんの苦労を想像したりしそうです。

さて、これで翻訳プロジェクトも完了ですが、今後は、続編としてこの本の内容を学ぶためのオンラインコースの立ち上げを企画していこうと言う話がICT4D Lab内では持ち上がっています。その前に、出版記念イベントも企画しているので、おいおいアナウンスしていきたいと思います!

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