ども、Tomonaritです。なんだか異様にインパクトのあるアイキャッチ画像になっていますが、これ、Canvaで作成してみたものです。「アフリカ難民影響地域における課題解決に資するビジネスアイデアコンテスト参加者の日本人」といれたら、この画像ができました。なんか中学生のころの英語の教科書の挿絵がこんな画風だったような・・・。もしくは昭和の中年向け漫画の画風か。
大阪万博でビジネスアイディアコンテスト
さて、今回はまさにタイトルのイベント紹介です。JICAが大阪万博でこんな企画を開催します!(以下は、大阪万博のサイトからのコピペ)
世界の難民・避難民の数は過去最大の1億2千万人を超え、その多くが開発途上国である近隣国で衣食住に困窮し先の見えない生活を強いられています。難民受入国の負担は限界に達し、既存の人道支援だけでは対応しきれなくなった今、難民の抱える課題を持続的に解決するビジネスの力が求められています。本イベントでは、難民課題に挑戦するビジネスアイディアコンテストを通じて、革新的な難民支援と難民問題の恒久的解決策を考え発信します。
難民向けビジネスって?
難民向けビジネスって・・・?と思いますが、ICT4Dっぽい分野では以下のような実例があります。
この会社は言語学習と文化交流を提供するソーシャルエンタープライズ(社会的企業)として、主に以下の2つの活動を展開しており、言語学習と人道的支援を結びつけた革新的なビジネスモデルとして、世界的にも高い評価を受けています。
言語学習サービスの提供
主にアラビア語、フランス語、ペルシア語、スペイン語などを学びたい学習者に、難民や避難民として生活しているネイティブスピーカーとオンラインでの言語レッスンや会話の機会を提供しています。
難民・避難民への雇用創出
言語パートナー(講師)として難民・避難民に仕事の機会を与え、彼らの経済的自立を支援しています。これにより、収入だけでなく、社会的なつながりや自己肯定感の向上にも貢献しています。
こちらは、難民や避難民のスキルを活かして、国際的な雇用機会を提供するNGOで、難民のスキルを活かした「経済的移住(Economic Migration)」の促進をしています。難民や避難民の中には、エンジニア、医療従事者、ITスペシャリストなど、高度なスキルや専門知識を持つ人々が多くいます。Talent Beyond Boundariesは、こうした人々をスキルベースの雇用プログラムを通じて、人材不足に悩む企業や国とつなげることを目指しています。単なる人道支援を超えて、難民の才能と労働市場のニーズを結びつけることで、経済的・社会的なウィンウィンの関係を生み出しているのが特徴です。
いずれもスキルのある人材をニーズのある企業や個人と繋げています。こういうことが簡単にできるようになったのもデジタル技術の普及のおかげですね。また、日本企業でもモンスターラボがJICAの民間連携スキームを活用してオフショア開発ビジネスにトライしていました。

今回の企画は別にデジタル分野に限定されたものではないので、そこは勘違いしないようにご注意ください!
以下がこのビジネスコンテストの概要になります(事務局をやっているデロイトトーマツのWebサイトからの抜粋になります)。
ビジネスコンテスト本選までの流れ
STEP1:課題発信セミナー
上記課題発信セミナーに参加し、アフリカの難民影響地域における社会課題や市場、ビジネス化のアイデアを検討される一助にしていただければ幸甚です。なお、同セミナーへの参加はピッチコンテストに参加する必須条件ではございません。
(第1回目:2025年4月10日(木)、第2回目:2025年4月24日(木)(仮))
STEP2:コンテストへの応募
募集要項(※現在準備中)をお読みいただき、指定の応募書類にてご応募ください。多くの皆様からのご応募をお待ちしております。
(応募期間(予定):2025年4月1日(火)~5月7日(水))
STEP3:事前審査
応募書類による事前審査を行います。応募書類ベースの審査のほかオンライン面接を行います。通過者は「STEP3:アクセラレーションプログラム」にお進みいただきます。
(事前審査通過者は5月上旬発表予定)
STEP4:アクセラレーションプログラム
集団研修と個別メンタリングにより、一次審査を通過したアイデアを、幅広い知見を持ったアドバイザリーボードとともに、約2カ月にわたりブラッシュアップ。より実現性のあるビジネスプランへと進化させます。
(5月上旬〜本選までを予定)
STEP5:本選
ブラッシュアップしたプランを、審査委員、一般オーディエンス等に向けてプレゼンテーション。受賞者を決定します。(2025年8月3日(日)を予定/大阪・関西万博テーマウィークのイベントとして現地開催)。受賞者は「STEP6:事業化支援」にお進みいただきます。
難民課題の解決を目指すビジネスアイディアコンテスト
| 大阪・関西万博テーマウィーク
STEP6:事業化支援
東アフリカ英語圏における難民が居住する地域におけるスタディツアー、および、専門家による伴走支援により仮説検証をサポートします。
STEP7:帰国報告会
スタディツアー実施後に帰国報告会を開催し、本選で選ばれた企業あるいは個人よりツアーの成果や今後の対応について報告、合わせて、投資家等のマッチング機会を提供します。
まずは、4月10日(水)18:00 – 19:30に難民の実態と現地のニーズなどについて知ることができるセミナーがあるので、ご関心のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
課題発信セミナー① 難民影響地域の社会課題解決がビジネスに?市場機会発掘の90分!
(1)開催日時
2025年4月10日(木)18:00~19:30(日本時間)
(2)開催形式
オンライン開催(Teams)
(3)内容
18:00~18:05 開会挨拶
18:05~18:20 セッション1:急成長するアフリカの市場の魅力
18:20~19:05 セッション2:難民の実態と現地のニーズ
19:05~19:20 セッション3:難民を対象にしたビジネス機会と予算
19:20~19:30 本選プログラム紹介
(4)申し込み方法
2025年4月10日(木)12:00までに以下の申込フォームよりお申込みください。
(5)申込リンク
申込時にご記載いただいたメールアドレス宛に、TeamsWebinarリンクが送付されます。
「難民」という人はいない
最後に、こんな言葉を紹介します。
「難民」という人はいない。「難民」という状況があるだけ。普通の暮らしをしていた人たちが難民となる
Piece of Syria 代表 中村貫行
これは私の友人の田島健二さんが、JICAのビジネスニーズセミナーで平和構築分野のビジネス可能性について話していたときに、紹介されていた言葉でした。これを聞いて、当たり前のことなんだけど、自分自身、気づいてなかったなぁと思ったのでした。つまり、難民向けビジネスというと何か超特別な感じがするのですが、実はそうでもないのかな・・・と。勿論、通常のビジネスよりもハードルが高いのはそうですが、欲しいものとか欲しいサービスって、我々と変わらないのかなぁと思ったのでした。
このビジネスコンテストに関心のある方は、このセミナー動画も参考になると思います!
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