こんにちは、Kanotです。IMFがAI Preparedness Index(AI社会への準備状況指標)という指標を発表していたことを知りました。きっかけは、ウォッチしているICT4D系のニュースサイトである「ICT Works」の2026年3月10日の記事を読んだためです。
これらの内容が、最近の自身の問題意識と繋がる部分があったため、記事化することにしました。
まず、その問題意識から振り返ってみると、以下のブログ記事で書いているのですが、一文で言うと「AI時代、色々なチャンスが転がっているように見えて、実際は米中にプラットフォームを握られ、大規模なデータセンター・水・電気など参入条件が厳しすぎて、IT業界の一発逆転感はもうないのでは・・」というものです。
さて、話を指標の紹介に戻します。まずは、AI Preparedness Indexのマップを見てみましょう。

最新のものが2023年の調査データのため少し古いのですが、私がこれを見た印象としては「GDPなどの経済指標とほぼ同じで、結局アフリカなどグローバルサウスは取り残されている」と言う点です。
サブサハラアフリカで標準以上なカテゴリに配置されているのは、ガーナ、ケニア、ルワンダ、ボツワナ、ナミビア、南アフリカの6カ国です。なお、もっと詳しいデータを見たい方は、以下の元サイトだと各国の指標も見えてわかりやすいです。
では、何を持ってAI Preparednessなのでしょうか。このサイトには関連指標として4つ挙げられています。
一つ目は「Digital Infrastructure」です。これは最も直接的な指標で、AIの活用にITインフラは不可欠であり、デジタルデバイド含め大きな阻害要因となりうることは想像に難くありません。これまでの長期間に渡る投資や経済力の差が現れています。
二つ目は「Human Capital and Labor Market Policies」です。この指標も、経済のボーダレス化や教育・ビジネスのオンライン化が進むことで改善すると思いきや、逆に格差が広がっていると感じる指標です。世界が大きな一つの市場になりつつある中、教育を受けていない影響は経済格差に繋がり、上流工程を経験していないノウハウの差が下流工程しか受注できないビジネス構造になっていたりしています。また、人材については優秀な人材は先進国へ頭脳流出する流れも続いており、アフリカの多くの国では優秀な人材の確保に苦労しています。
三つ目、四つ目は「Innovation and Economic Integration」と「Regulation and Ethics」です。この2つだけは、グローバルサウスでも逆転の一手を打てる可能性を秘めていると感じます。つまり、リーダーや政治によって、AI活用のための方向性や制度を整えることは、他のインフラ投資や人材投資と比べると短期間で達成可能になります。実際にルワンダなどはこの指標で点数を上げているように見えます。
経済格差を埋める可能性としてのICT4Dを研究している身としては、AIの活用においても、これまでの格差が依然として反映されてしまうという夢のない結果に愕然としますが、ルワンダは一筋の光でありますし、ローカライゼーションや文化への適合という点は、プラットフォーマーに対抗しうる一つの道筋だと思います。引き続き諦めずに、光を探し続けて行きたいなと思います。




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