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成功に近づく情報システムデザインのポイントとは?!
EdTech, FinTech, AgriTechなどと呼ばれる通り、デジタル技術は、国際開発における各分野で当たり前になりつつあります。
その一方で、世銀の2016年World Development Reportによると、デジタル技術を活用したプロジェクトの87%が失敗(FailedもしくはPartially failed)と言われています。
なぜ、そんなにうまくいかないのでしょうか?
イギリス マンチェスター大学のリチャード・ヒークス教授の著書「Information and Comunication Technology for Development」では、開発途上国の現場でデジタル技術がもたらす可能性と課題が解説されています。
テクノロジーと国際開発に興味を持つ人が集うICT4D Labでは、ヒークス教授の知見が詰まった本書を日本のICT4Dプロジェクト関係者に広め、成功プロジェクトを増やしたい!と考え、2022年3月にその著作を翻訳し「デジタル技術と国際開発」を出版しました。
そこで、400ページを超えるボリュームがある本書の解説を聞き、仲間と一緒に読み進めながら、事例に基づいたディスカッションも取り入れることで、より具体的に考え、理解を深める場を提供すべくオンラインコースを立ち上げました!
第1回目(2022年7月2日開催)は、Socio-technicalアプローチというICT4Dの基本的な考え方や「オニオン・リング・モデル」といったフレームワークをご紹介しました。
そして、第2回目となる今回は、主に「デジタル技術と国際開発」の第1章の内容を参照しつつ、情報バリュー・チェーン/CIPSODARモデルを、AgriTech(ICT×農業)の事例を基に勉強します。
本コースで学ぶことで、『デジタル技術を国際開発でデザインする際に気をつけないといけない点は何か?』ということを理解するきっかけになるはず!
なお、本講座は1回ごとに完結する講座となっておりますので、第1回目の参加有無は問わず、第2回目にご参加いただけます。
また、今回のコースは最大12名までの講座となります。少人数でのディスカッションを通して議論を深め、この場(オンラインコース)がIT業界と国際開発業界の人たちの交流のきっかけとなってくれることを期待しています!

以下に当てはまる方、ぜひ一緒にICT4Dを体系的に学び、国際開発の現場や日本のDXを成功に導きませんか?
- 国際開発の現場でデジタル技術の活用を実践 or 計画中の方
- ICT業界のキャリアがあり、そのスキルを社会課題解決で活かしたいと思っている方
- デジタルサービスを新興国や途上国へ展開しようとお考えのスタートアップの方
- デジタル技術を活用した国際開発に関心のある大学生・大学院生
講師紹介

石川健太
マンチェスター大学MSc Digital Development (ICTs for Development)
ICT for Development Labメンバー。
独立行政法人入構後、機械・インフラ分野の日本企業の海外展開進出支援を担当。スマートシティ分野の展示会を担当した際に、社会課題×ICTに興味を抱き、IT部門に異動。組織内のシステム開発や利用促進、業務効率化を担当するも、実力不足を実感。さらに、将来的に途上国で活動すべく、2021年9月にマンチェスター大学院での勉強をスタート。実際に授業でも紹介されたケースを基に、最新のヒークス教授の考えを日本にお伝えします!
デジタル技術と国際開発
システムデザイン編 オンラインコース
開催日時 | 2022年 11月19日(土) 21:00-22:30(日本時間) |
場所 | オンライン(zoom) |
人数 | 12名 |
参加費 | 1,500円 |
コース内容 | ■講師挨拶 ■ ICT4Dとは? / 第1回オンラインコースの振り返り ■ 情報バリューチェーン / CIPSSODARモデル AgriTech(ICT×農業)の事例を元に ■ ケーススタディ:参加者同士のディスカッション (人数が多い場合はグループに分けグループ発表なども予定) ■講師による総括 |
教材 | 「デジタル技術と国際開発」をご購入の上ご参加いただけますと より深い学びにつながります |
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お問合せ
オンラインコースについてのお問合せ
ict4d.lab.japan■gmail.com
一般社団法人ICT4Dについてのお問合せ
info■ict4d.jp
(■を@に変えてお送りください)
「デジタル技術と国際開発」書籍紹介

- 序 章 ICT4Dの世界へようこそ!
- 本書の目的や構成に関する記載の他、そもそもなぜICT4Dを学ぶのか?という点についてヒークス教授の思いも書かれています。
- 第1章 ICT4Dを理解する
- 第2章 ICT4Dの基盤
- 第3章 ICT4Dの実施
- 第1章から第3章では、国際開発の大きな潮流などの背景も含め、デジタル技術と国際開発の関係や、デジタル技術を社会に導入するとどのようなインパクトがあるのかなど、基本となる理論、モデル、フレームワークを丁寧に説明しています。
- 第4章 ICTと経済成長
- 第5章 ICTと貧困と生計
- 第6章 ICTと社会開発
- 第7章 e-Governanceと開発
- 第8章 ICTと環境の持続可能性
- 第9章 ICT4Dの将来
- 第4章以降は、社会課題毎に実際の事例を用いながらデジタル技術を採用したインパクトや課題を解説しています。経済成長、貧困削減、教育や保健といった社会開発分野、電子政府など、様々な分野での実際のプロジェクト事例を、第1章から第3章で紹介した理論、モデル、フレームワークを用いて分析しています。
- 監訳者解説
- 監訳者あとがき
- 本書の読み方や最近のICT4Dの潮流などの他、竹内氏の体験談や翻訳作業の裏話など
原書・翻訳者について
原書である「Information and Communication Technology for Development (ICT4D)」はこの分野の世界的権威であるリチャード・ヒークス教授(英国マンチェスター大学)著。一般社団法人ICT for Development Japanの運営するオンラインコミュニティICT4D Labの有志が翻訳し、監修は国際開発の現場でICT4Dプロジェクトを実践してきた日本のICT4D分野の先駆者、竹内知成氏(神戸情報大学大学院 客員教授)。
ICT4D Labについて

(一社)ICT for Developmentが運営する「ICT4D Lab」は、テクノロジーと国際開発に興味がある人が集うオンラインコミュニティです。実務者、研究者、学生などが集まり、勉強会やプロジェクトを実施しており、本書はこのICT4D Lab有志メンバーが翻訳しており、オンラインコミュニティとしての翻訳・出版という新しい試みでもあります。
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