年々進化が加速するデジタル技術、国際開発の業界ではどう活用されているのか、ご存知ですか?
そのヒントとなるオンラインイベントを5月14日(土)21:00-22:00に開催します!
日本でもメタバース、DX、AI やブロックチェーンが話題ですが、途上国でも最新技術がどんどん採用され、経済発展・貧困削減に貢献しています。
しかし、新しい技術だからといってただ導入すれば良いのではなく、社会にうまく組み込まれてこそ、その力を発揮します。
イギリス マンチェスター大学でICT✖️国際開発を長年研究してきたリチャード・ヒークス教授が執筆した「Information and Comunication Technology for Development」は、大学院の教科書にもなっており、世界の国際開発の現場で参照されています。
その書籍の内容を日本のプロジェクト成功に活かしたい、と翻訳版を出版しました!
「本当にデジタル技術で途上国の社会課題は解決されるのか?」
「デジタル技術導入を成功させるためには何が必要か?」
といった疑問に答えるための基礎的な理論とともに、具体的な事例も豊富に紹介。
ICT導入がもたらす可能性と課題を詳細に解説しています。
本書は、主に開発途上国の背景で、国際開発におけるICTの活用について解説していますが、日本に住む私たちが、国内の社会課題の解決を考える際にも役立つ内容となっています。
貧困削減・教育・ヘルスケアといった国際開発でもよく扱われる社会課題から、経済成長・ガバナンスのような主に公的機関が扱う課題、そしてジェンダー、環境等のような分野横断的な課題まで広くカバーされています。援助機関のみならず、公的機関・ビジネス・その他の市民活動においても活用できる知見が、広範囲な課題に対して提供されています。
さらに翻訳版は、豊富な訳注と監訳者解説を加え、英語の原書よりもさらに読みやすくしています。
そしてこの翻訳、ICT4D Labコミュニティメンバーがチームを組み、オンライン活動だけで取り組みました。イベントでは、翻訳したメンバーへのインタビューなどを元に、オンラインコミュニティの可能性などについても掘り下げる予定です。
そして、本書の出版を担当してくださった日本評論社の道中さんにもご登壇いただき、出版のプロから見て、オンラインコミュニティはどのように映ったのか、オンラインだけで出版する秘訣は何か、などもお聞きする予定です。
以下のような方、ぜひご参加ください!
- デジタル技術を活用した国際開発に関心のある大学生・大学院生
- 国際開発の現場でデジタル技術の活用を実践 or 計画中の方
- ICT業界のキャリアがあり、そのスキルを社会課題解決に結び付けたいと思っている方
- デジタルサービスを新興国や途上国へ展開しようとお考えのスタートアップの方
- オンラインコミュニティの可能性を知りたい方
- コミュニティマネージャーの方
出版記念イベント開催概要
開催日時 | 2022年 5月14日(土) 21:00-22:00(日本時間) |
場所 | オンライン(zoom) |
イベント内容 | ■ご挨拶 ■ICT4D Labについて ■書籍「デジタル技術と国際開発」紹介 ・監訳者の竹内より、本の解説、ポイント ・実際の事例に基づいての説明 ■オンラインコミュニティのチームで翻訳について ・苦労した点、楽しかった点 ・コミュニティマネジメントで大切なポイントとは? ■出版のプロから見たオンライン翻訳のプロセスとは? ■質疑応答 |
お申し込みは締め切りました。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました。
※5月13日 19:20にお申し込みいただいた方へメールをお送りしております。
迷惑メールフォルダに届いている可能性がございますので念のためご確認いただければと思います。
メールが届いていない、という方はict4d.lab.japan■gmail.com までご連絡ください。
(■を@に変えてお送りください)
「デジタル技術と国際開発」書籍紹介
- 序 章 ICT4Dの世界へようこそ!
- 本書の目的や構成に関する記載の他、そもそもなぜICT4Dを学ぶのか?という点についてヒークス教授の思いも書かれています。
- 第1章 ICT4Dを理解する
- 第2章 ICT4Dの基盤
- 第3章 ICT4Dの実施
- 第1章から第3章では、国際開発の大きな潮流などの背景も含め、デジタル技術と国際開発の関係や、デジタル技術を社会に導入するとどのようなインパクトがあるのかなど、基本となる理論、モデル、フレームワークを丁寧に説明しています。
- 第4章 ICTと経済成長
- 第5章 ICTと貧困と生計
- 第6章 ICTと社会開発
- 第7章 e-Governanceと開発
- 第8章 ICTと環境の持続可能性
- 第9章 ICT4Dの将来
- 第4章以降は、社会課題毎に実際の事例を用いながらデジタル技術を採用したインパクトや課題を解説しています。経済成長、貧困削減、教育や保健といった社会開発分野、電子政府など、様々な分野での実際のプロジェクト事例を、第1章から第3章で紹介した理論、モデル、フレームワークを用いて分析しています。
- 監訳者解説
- 監訳者あとがき
- 本書の読み方や最近のICT4Dの潮流などの他、竹内氏の体験談や翻訳作業の裏話など
原書・翻訳者について
原書である「Information and Communication Technology for Development (ICT4D)」はこの分野の世界的権威であるリチャード・ヒークス教授(英国マンチェスター大学)著。一般社団法人ICT for Development Japanの運営するオンラインコミュニティICT4D Labの有志が翻訳し、監修は国際開発の現場でICT4Dプロジェクトを実践してきた日本のICT4D分野の先駆者、竹内知成氏(神戸情報大学大学院 客員教授)。
ICT4D Labについて
(一社)ICT for Developmentが運営する「ICT4D Lab」は、テクノロジーと国際開発に興味がある人が集うオンラインコミュニティです。実務者、研究者、学生などが集まり、勉強会やプロジェクトを実施しており、本書はこのICT4D Lab有志メンバーが翻訳しており、オンラインコミュニティとしての翻訳・出版という新しい試みでもあります。
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