ロゴ
website twitter facebook email 

ICT4D Newsletter Vol. 11 (2020/11/16)

ニュースレータをご覧いただきありがとうございます。ICT4Dブログの狩野(Kanot)です。

うちの息子たちがゲーム実況を中心とするYoutuberをやりはじめたのですが(参照記事)、先日も誰かと話しながらゲームしていたので、あとから聞いたところ、「リスナーさんと一緒にやっていた」とのこと。小学4年生の息子から「リスナーさん」という言葉が出たことに非常に驚きました。

彼らは、海外にいながらも日本向けに情報を出し、しかも日本の友達やYoutubeのリスナーと話しながら一緒にゲームができる、という不思議な世界に「当たり前」に住んでいます。

ケニアのマサイ族であるルカも、ケニアに住みながら日本人向けに情報発信をすることができていて、ケニアにいながら日本単価で原稿料をもらうという不思議な世界に「当たり前」に住んでいます。

エストニアなどでは(参照記事)、外国人でも電子国民になれるe-Regidency制度を導入するなど、地理的な国境という「当たり前」がない世界を作ろうとしています。

コロナによる現実世界の限界や、デジタル世界の可能性を経験した若い世代(特に小学生から大学生)がデザインする未来の生活空間、きっと国境を含む様々な既成概念を取っ払った斬新なアイディアが出てくることでしょう。とても楽しみですし、その感性に置いていかれないように自身も新しいものにチャレンジし続けないとなと改めて感じています。

最新のICT4D.JPブログ記事

エチオピアの天才プログラマー:Betelhem Dessie

ここ最近、知人・友人から「エチオピアの天才プログラマー」の話を続けて聞きました。Betelhem Dessieさんという …
エチオピアの天才プログラマー:Betelhem Dessie

今さら聞けないインパクト評価とRCTを解説してみました

今さら聞けないインパクト評価とRCTを解説してみました
最近、インパクト評価とかRCTってよく聞くけど、実はよくわかってない・・。従来の評価と何が違うんだろう・・。 最近では国 …

「ノーベル賞バナジー教授の世界を貧困から救う経済学」ウェビナー参加メモ

「世界を貧困から救う経済学」というテーマで、MITのバナジー氏へのインタビューをもとに、ADBチーフエコノミストの澤田氏 …
「ノーベル賞バナジー教授の世界を貧困から救う経済学」ウェビナー参加メモ

JICAのICT4D人材募集とキャリアセミナー

JICAのICT4D人材募集とキャリアセミナー
公募:研修DX、遠隔研修コンテンツ整備 ここ最近、JICAでもICT4D関連の取り組みが目白押しですが、それを実施するに …

ICT4D教科書翻訳プロジェクト【002】Chapter1翻訳完了!

ICT4D Labとして9月下旬に本格開始したICT4Dの教科書を翻訳するというプロジェクトですが、コツコツと進んでいま …
ICT4D教科書翻訳プロジェクト【002】Chapter1翻訳完了!

書籍紹介「ブータンにデジタル工房を設置した」

書籍紹介「ブータンにデジタル工房を設置した」
みなさん、Fablab(ファブラボ)ってご存知ですか?3Dプリンタなどを活用した「デジタルものづくり(デジタル・ファブリ …

国際開発学会でICT4D Lab関連のプレゼンが2本!

Screen Shot 2020-11-13 at 09.55.28
12月5日・6日にオンラインで開催される第31回 国際開発学会 全国大会に、ICT4D Labでのプロジェクト・部活を元にした研究発表が2件採択されました。法人及びLabを始めた当初は、まさか研究発表をすることになろうとは想像もしていなかったので、とてもワクワクしています。素晴らしいLabメンバーにも感謝です。もし国際開発学会にご参加される方、お時間ありましたらぜひご覧ください。

発表1:Forecasting Internally Displaced People's Movements with Artificial Intelligence
著者:Oishi, Teshima, Akao, Kano, Kiriha, Kojima, Sasaki, Takaira, Takami, Takeuchi, Tajima, Noda, Hirose, Yamanaka
概要:PeaceTech x AIの研究として、オープンソースのデータを利用して、「コンゴ民主共和国にて紛争によって発生した国内避難民(IDP)がどの地域に避難するのか」を予測するモデルを作りました。データ数が増えるに従って予測性能の向上が認められた事から、今後IDP情報のデータ化が進めば、ResponsiveではなくPredictiveな人道危機管理が可能になる点言及しました。

発表2:国際開発における DX 推進のボトルネック
   ―国際開発人材と ICT 人材の協創に向けたアプローチの導出―
著者:狩野 剛・神戸 宏彰
概要:国際開発の DX 推進において国際開発人材と ICT 人材が直面するボトルネックを明らかにし、 両者の協創に向けた効果的なアプローチを導き出すことを目指した研究です。ICTエンジニアとしての実務経験がない国際開発人材、国際開発業界での実務経験がない ICT 人材、両方の実務経験者という3つのグループへのフォーカス・グループ・インタビューを通じて考察しています。

ICT4D Lab 活動報告・予定

Picture1
これまで毎週スタディグループをやり、メンバーの誰かが発表する形を取ってきましたが、今月からはゲストスピーカーという形で外部の方をお呼びするする試みも始めました。初回は治安情報アプリを手掛けるスタートアップのCEOで、ビジネスモデル等を皆で議論しました。他にもPeaceTech部(毎週ブログで報告)、Podcast配信、ICT4D研修コース、ICT4D教科書勉強会などのプロジェクトを進行中です!

最近の活動内容
- ICT4D 教科書勉強会 & 翻訳 [プロジェクト]
- Podcast 配信開始 [プロジェクト]
- ICT4D研修コース企画会議 [プロジェクト]
- 非エンジニア向けのIT開発に役立つ講座[勉強会]
- プロジェクト紹介:途上国でのセキュリティ情報提供アプリ[勉強会]

今後の活動内容
- 国際開発学会発表
- RCTと機械学習[勉強会]
- IPID-Asia参加
- APTの活動について[勉強会]
- ワイヤレス電力伝送[勉強会]
ニュースレターに関するご意見、コメント等ありましたら、info@ict4d.jp までお願いいたします。(執筆者である狩野・竹内の両名に届きます。)
ICT4D Lab 公開勉強会(2020年5月・6月)のプレゼン動画は以下のリンクからご覧ください。
https://ict4d.jp/lab-event-2020 (パスワードは「ict4d-lab-2020」)
icon2