「情報システム導入時に潜むリスクとは?」
日時:3月18日(土)21:00開始
場所:オンライン zoom
お申し込みは締め切りました。
情報システム導入時に潜むリスクとは?!
EdTech, FinTech, AgriTechなどと呼ばれる通り、デジタル技術は、国際開発における各分野で当たり前になりつつあります。
その一方で、世銀の2016年World Development Reportによると、デジタル技術を活用したプロジェクトの87%が失敗(FailedもしくはPartially failed)と言われています。
なぜ、そんなにうまくいかないのでしょうか?
イギリス マンチェスター大学のリチャード・ヒークス教授の著書「Information and Comunication Technology for Development」では、開発途上国の現場でデジタル技術がもたらす可能性と課題が解説されています。
テクノロジーと国際開発に興味を持つ人が集うICT4D Labでは、ヒークス教授の知見が詰まった本書を日本のICT4Dプロジェクト関係者に広め、成功プロジェクトを増やしたい!と考え、2022年3月にその著作を翻訳し「デジタル技術と国際開発」を出版しました。
そこで、400ページを超えるボリュームがある本書の解説を聞き、仲間と一緒に読み進めながら、事例に基づいたディスカッションも取り入れることで、より具体的に考え、理解を深める場を提供すべくオンラインコースを開催しています。
第1回目(2022年7月2日開催)は、Socio-technicalアプローチというICT4Dの基本的な考え方や「オニオン・リング・モデル」といったフレームワークをテーマに。
第2回目(2022年11月19日開催)は、情報バリュー・チェーン/CIPSODARモデルを、AgriTech(ICT×農業)の事例を基に開催しました。
そして第3回目となる今回は、「情報システムの課題」編です。
国内外のシステム開発の事例と直面した課題をいくつか紹介します。また、アフリカでのマイクロファイナンス機関の事例を元に、参加者がプロジェクトリーダーとなって新システムの導入計画・リスク洗い出しといったシステム開発における上流工程が体験できるような少人数グループでのワークショップを予定しています。
より実戦に近いケースを通じて、書籍で説明されているフレームワークを実務で使えるようにしていきましょう。
なお、本講座は1回ごとに完結する講座となっておりますので、これまでの参加経験問わずご参加いただけます。また、書籍ご購入前の方、書籍は持っているけど読んでいないという方でもご参加いただけます。
最大12名までの講座となります。少人数でのディスカッションを通して議論を深め、この場(オンラインコース)がIT業界と国際開発業界の人たちの交流のきっかけとなってくれることを期待しています!
以下に当てはまる方、ぜひ一緒にICT4Dを体系的に学び、国際開発の現場や日本のDXを成功に導きませんか?
- 国際開発の現場でデジタル技術の活用を実践 or 計画中の方
- ICT業界のキャリアがあり、そのスキルを社会課題解決で活かしたいと思っている方
- デジタルサービスを新興国や途上国へ展開しようとお考えのスタートアップの方
- デジタル技術を活用した国際開発に関心のある大学生・大学院生
講師紹介
石田 光彦
総合コンサルティング企業 海外インフラチーム(主にアジアやアフリカの国々を対象にしたJICAのICT関連案件を担当)
ICT for Development Labメンバー。
日本で独立系SIerにてシステムエンジニアを経験後、ウガンダにて青年海外協力隊員として活動。帰国後、マンチェスター大学 MSc ICTs for Development (Digital Development)を学び、開発コンサルティング企業を経て現職。
ICT4Dに関心のある皆さまと、お互いに学び合える時間になれば嬉しいです。
福井崇博
日系銀行向けシステムインテグレータ(ユーザ系)@ロンドン
ICT for Development Labメンバー。
日本での医療系SIer(システム導入・開発(VB.NET)・保守)を経て、南アフリカ共和国にて、青年海外協力隊員として活動。帰国後、マンチェスター大学 MSc ICTs for Development (Digital Development)を学び現職。
ICT4Dに興味を持つ方々と交流できることが嬉しいです。よろしくお願いいたします。
デジタル技術と国際開発
情報システム導入時に潜むリスクとは?編 オンラインコース
開催日時 | 2023年 3月18日(土) 21:00-22:30(日本時間) |
場所 | オンライン(zoom) |
人数 | 12名 |
参加費 | 1,500円 |
コース内容 | ■講師挨拶 ■ ICT4Dとは? / 第1回・第2回オンラインコースの振り返り ■ 国内外のシステム開発事例と直面した課題 ■ ケーススタディ(アフリカのマイクロファイナンス機関)の事例を元に、少人数グループでのディスカッション ■ デザイン-リアリティ・ギャップ・ITPOSMO ■ 講師による総括 ※書籍を読んでいなくても参加できる内容となっております。 |
教材 | 「デジタル技術と国際開発」をご購入の上ご参加いただけますと より深い学びにつながります |
お申し込みは締め切りました。
お問合せ
オンラインコースについてのお問合せ
ict4d.lab.japan■gmail.com
一般社団法人ICT4Dについてのお問合せ
info■ict4d.jp
(■を@に変えてお送りください)
「デジタル技術と国際開発」書籍紹介
- 序 章 ICT4Dの世界へようこそ!
- 本書の目的や構成に関する記載の他、そもそもなぜICT4Dを学ぶのか?という点についてヒークス教授の思いも書かれています。
- 第1章 ICT4Dを理解する
- 第2章 ICT4Dの基盤
- 第3章 ICT4Dの実施
- 第1章から第3章では、国際開発の大きな潮流などの背景も含め、デジタル技術と国際開発の関係や、デジタル技術を社会に導入するとどのようなインパクトがあるのかなど、基本となる理論、モデル、フレームワークを丁寧に説明しています。
- 第4章 ICTと経済成長
- 第5章 ICTと貧困と生計
- 第6章 ICTと社会開発
- 第7章 e-Governanceと開発
- 第8章 ICTと環境の持続可能性
- 第9章 ICT4Dの将来
- 第4章以降は、社会課題毎に実際の事例を用いながらデジタル技術を採用したインパクトや課題を解説しています。経済成長、貧困削減、教育や保健といった社会開発分野、電子政府など、様々な分野での実際のプロジェクト事例を、第1章から第3章で紹介した理論、モデル、フレームワークを用いて分析しています。
- 監訳者解説
- 監訳者あとがき
- 本書の読み方や最近のICT4Dの潮流などの他、竹内氏の体験談や翻訳作業の裏話など
原書・翻訳者について
原書である「Information and Communication Technology for Development (ICT4D)」はこの分野の世界的権威であるリチャード・ヒークス教授(英国マンチェスター大学)著。一般社団法人ICT for Development Japanの運営するオンラインコミュニティICT4D Labの有志が翻訳し、監修は国際開発の現場でICT4Dプロジェクトを実践してきた日本のICT4D分野の先駆者、竹内知成氏(神戸情報大学大学院 客員教授)。
ICT4D Labについて
(一社)ICT for Developmentが運営する「ICT4D Lab」は、テクノロジーと国際開発に興味がある人が集うオンラインコミュニティです。実務者、研究者、学生などが集まり、勉強会やプロジェクトを実施しており、本書はこのICT4D Lab有志メンバーが翻訳しており、オンラインコミュニティとしての翻訳・出版という新しい試みでもあります。
ご質問・お問合せはContactページよりご連絡ください。