こんにちは、Kanotです。2026年一本目ということで、今後のブログのあり方についてちょろっと書いてから本題に入ります。
ブログのあり方も変わってきた
昨今のAIの進化で、情報を発信することの価値が変わる時代になってしまいました。このブログを始めた当初は、英語のICT4D記事を翻訳して流すだけで皆さんに喜んでもらえたのですが、もはやそういった情報の伝達は機械で代替されるようになってきました。
今後は感じたこと、考えたこと、など心の動き(人間らしさ?)を発信していくことが中心になってくるのかなと思っています。一方で、この情報過多の時代からこそ、頭の中を言語化して発信する、つまり「書く」という作業を意識的にすることが大事なのかなとも思っています。ほんと読まなく、書かなくなってきてますからね。
僕が好きだったIT業界
さて、本題であるIT業界に話を移しましょう。
まず、2000年前後のITバブルに話を移します。ライブドアの堀江貴文さん、楽天の三木谷浩史さん、サイバーエージェントの藤田晋さんなど、個人が会社を起こして「ゼロ円起業」などと呼ばれる状態でした。まさにゴールドラッシュのように誰にでもアイディアがあれば成功のチャンスがある時代でとてもワクワクする時代でした。
2010年頃からIT業界が変わり始めます。プラットフォーマーの台頭です。GAFAMの登場とともにプラットフォーマーという言葉が生まれ、そして彼らが小さい企業を買収することでさらに大きくなって寡占を進めていく、そんな時代になってしまいました。
ただ、この頃は無料または格安の資金でプラットフォームを利用したりと、まだまだ気軽にビジネスできる環境であったのかなと思います。実際、月数百円払えば大概のことはできていたと思います(個人データを売ることで安く済んでただけという言い方もできますが・・。)
アフター生成AIのIT業界
一方、アフター生成AIの現在(2024年以降)はどうでしょう?
付加価値の高い情報やサービスを提供するためには、AIや機械学習を活用しなければいけない時代に入ってしまったと感じるのですが、そのハードルがどんどん高度化&高価格化してしまっています。
技術で勝負しようにも、数百万円はかかるGPUを調達しないことには、大学の研究室レベルですらまともな分析ができない。OpenAIやGoogleに代わる生成AIを立ち上げようにも、データセンターという莫大な資金と電力を使わないと太刀打ちできない、そんな状況になっています。
そしてこれまでは比較的安価だったサービス利用料金も、生成AIの登場とともに跳ね上がり、ChatGPTやGeminiの単体利用で月数千円というレベルに上がってきており、しかもそれを複数活用しないと足りないという状況になっています。
つまるところ、IT業界が「才能 x アイディア」で勝負できる要素がどんどん弱くなり、「資本 x インフラ」が勝敗を決める時代になってしまったなぁと寂しさを感じる今日この頃です。
あえて例えるなら、ライト兄弟たちがアイディアと努力と気合いで飛行機を作っていた個人・職人気質な時代から、エアバスやボーイングなどによって飛行機業界が「産業化」や「規模の経済化」されてしまった感じと近いのでしょうか。
この状況だと新興国や開発途上国はおろか日本のような先進国からも、世界で戦えるIT企業が生まれてくることはより難しくなり、米国や中国など一部の国による産業的支配構造がより強化されることになってしまうのではと感じています。
じゃあ何で勝負できる?
ただ、後ろ向き話だけで終えるのもつまらないので、こんな時代でも夢はあるのかも考えてみました。
過去を振り返ると、サーバなどはIBMなどのハードウェア企業の寡占状況だったのが、クラウド化によって新たな市場やプレーヤーが生まれました。まぁ結局はクラウドのBig Techによる寡占に終わってますが・・。オープンソースなどもそうですかね。同じように寡占から民主化に進む道はあるのかもしれません。
次にある可能性は「組み合わせ」でしょうか。API化やモジュール化はすごいスピードで進んでいますので、AIエージェントなどというキーワードでも最近よく聞かれるように、サービスとサービスの組み合わせにより、安価に付加価値を大きく上げられるという可能性はまだ残されているように感じます。
テクノロジー好きとしては、まだワクワクするIT業界であって欲しいなと心から思います。
個人として
そして最後に、私個人としてはどうでしょうか。どこでICT4D専門家として勝負できるのか。これは以前から変わりませんが、技術を作る側ではなく使う側として勝負する、ということに尽きるかと思います。技術の社会インパクトといった正負両方の側面を言語化・可視化し、技術と社会の接点やその拠り所となる思想などについて深めて発信していきたいなと思ってます。


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