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ここまでは主に、日本人側の視点でのストーリーを伝えてきたが、バングラデシュ人のITエンジニアたちは来日後、どのような仕事・生活をしているのだろうか。この章では、来日した後の日本での様子や、それによる波及効果、そしてバングラデシュ人ITエンジニアたちの将来の目標などについて紹介したい。
バングラデシュ人ITエンジニア、日本各地へ
B-JET(JICA技術協力プロジェクト)の研修終了後に来日する人材については、2021年3月時点で、11の都道府県に広く就職しており、東京を筆頭(全体の4割超)に、宮崎(3割程度)、北海道、福岡と続く。そして、宮崎県以外への就職の場合は、基本的には企業からの直接雇用となるため、来日後の生活は、就職先次第ということになる。
宮崎市の企業へ就職した場合は、宮崎-バングラデシュ・モデルに基づく語学研修・インターンを経てからの就職となる。ここでは宮崎を例に、来日後に研修生たちがどのような生活をしているのかを紹介する。なお、誤解も多いので事前に説明しておくが、B-JETにおいてJICAの支援が入っているのはバングラデシュ国内での研修までであり、来日後は宮崎市、宮崎大学、宮崎のIT企業による連携によるビジネスモデルとなっている。
まず、宮崎の企業から内定をもらったB-JET生たちは、各期ごとにタイミングを合わせて来日し、3ヶ月間の来日後プログラムを受講する。そのプログラムは、宮崎大学での日本語学習と、受け入れ予定企業でのインターンで構成されている。
来日後研修の期間中には、受け入れサポートを行っている宮崎市のアレンジにより、毎期、宮崎市長の表敬訪問を行っており、これによってエンジニアおよび受け入れ先企業共に対する安心感の醸成にも繋がっている。
また、宮崎市によるサポートは、バングラデシュ人材の雇用促進に加えて、既に働いている人たちの活躍促進もカバーしており、地元のコミュニティとの交流も積極的に行っている。その一つが・・・・
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IT人材育成プロジェクトの波及効果
日本在住バングラデシュIT人材へのインタビュー
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