Social Networking for Development

最近、ICT4Dの幅広い分野でも、特にソーシャル・ネットワーキングを活用した途上国支援に興味を感じる。

TwitterがKivaと連携して、Twitter上でもKivaに紹介されている途上国の企業家達に一口25ドルの融資が出来るようになった。Kiva上の途上国の企業家情報がTwitterにも掲載されて、そこで融資も出来る仕組み。ますます、Kivaを通じて普通の人々から途上国への融資が増えるだろう。こんなことが出来るようになるなんて、4、5年前には全然予想できなかったんじゃないかと思う。

また、こんなソーシャル・ネットワーキングもある。“Refugees United

greenz.jpにわかりやすい説明が載っていたので、以下引用させてもらう。

“「Refugees United」は、いわば難民のための「Facebook」。 誰でも無料でプロフィールを登録したり、登録されているデータの中から自分の「尋ね人」を検索することができ、ウェブサイト上で、メッセージをやり取りす ることができます。もちろん、実名を公表することに抵抗がある人はニックネームでの登録もOK。出生地や育った場所、家族構成・カラダの特徴など、家族や 親しい人しか知りえない情報を一緒に登録しておけば、これらを手がかりに、家族や友人に自分を見つけてもらいやすくなります。また、このソーシャルネット ワークサービスは19言語に対応。より多くの難民たちが、言語の障壁なく、スムーズにコミュニケーションできるようになっています。”

なるほど、確かにありそうでなかった仕組み。凄いなぁ。
ソーシャル・ネットワーキングってことでいうと、上記2例のようなWebサイトそのものでなくても、その繋がりによって発生するムーブメントも大きな途上国開発ドライバーだと思う。以前紹介したUshahidi構築のストーリーなどがその代表。ソーシャル・ネットワーキングを通じて、途上国の人達と先進国の(技術を持った)人達が繋がることで、そこから途上国の役に立つWebサイトなりアプリなりが生まれる。

Online AfricaというWebサイトに、「One year of following African ICT news」というタイトルでアフリカのICT関連ニュースの一年間の統計情報が掲載されていた。その調べによると、1年間で最も取り上げられたトピックは「Mobile」かと思いきや「Broadband」である(←1番多く付けられたタグが「Broadband」ということから、そのように考えた)。この辺りからも、インターネットへの期待感=繋がることへの期待感を感じる。近い将来、途上国開発や援助のメインアクターは、政府援助機関や国連だけでなく、普通の人々に移行していくのかも。是非、そうなって欲しいところである。

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コメント

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