寒さに震えるノルウェーにアフリカが救いの手を!?

まずはブログの続きを読む前に、この3分の動画を見て欲しい。何を感じるだろうか?
(最初だけ英語がややわかりにくいですが、冒頭以外は英語力が高くなくても大丈夫なので、ぜひご覧ください)。

 

 

 

 

 

皆さんどう感じただろうか。「なんて可哀想なノルウェー」「アフリカの優しさ、グッジョブ!」と感じただろうか?

大抵の人は違和感を感じたのではないかと思う。私はこの皮肉に満ちた動画に大いに笑わせていただいた。

タネ明かしをしてしまうと、この動画を作ったのはアフリカではなく、ノルウェー側の団体である。彼らは貧困国と先進国という先入観が与えうる影響の大きさを、ノルウェーとアフリカをそっくり入れ替えた動画を作ることで、見事なほどに描いている。通常のアフリカの貧しさと先進国の支援を描いた動画では、「アフリカは貧しい」「どんなものでも喜ばれる」という思い込みがあるために特に違和感は感じない。しかし、立場を入れ替えただけで、我々がどれだけ限られた情報だけで可哀想な人達と決めつけて、(例え善意だとしても)相手が望んでいるかもわからない支援を続けているケースがどれだけあるのか、という問題提起が感じ取れて、非常に興味深かった。

一方で、大抵の途上国支援は税金や寄付金で事業を行っているのも現状で、このような社会の問題点にスポットを当てた動画が資金集めには効果的であるのも事実であるし、それによって資金が確保され、現地で本当に恩恵を受けている人がいるのも事実である。

そしてこういった情報を発信するメディアにとっても「アフリカも意外とフツーなんです」という記事やテレビ番組を作ったところで購読者・視聴者をひきつけることは難しく、どうしても貧困などにスポットを当てた取材を行いがちである。私がバングラデシュにいた時も、自分がIT分野を担当して発展しつつある部分のバングラデシュを見ていただけに、日本のマスコミが取材に来るたびに「アジア最貧国バングラデシュ」という枕詞をつけてバングラデシュを紹介し、スラムのようなエリアの映像を必ず撮影して流すことに違和感を感じていた。

特に答えのある議論ではないのだが、非常に興味深い・考えさせられる動画だったため、紹介させていただくことにした。

メディアによって作られる先入観の影響は非常に大きい。
皆さんはどう感じただろうか?

 

“寒さに震えるノルウェーにアフリカが救いの手を!?” への6件の返信

  1. これいいね。自分は見ていて、ドキリとしました。ICTの発展でこんだけ情報が溢れているにも関わらず、未だ途上国に対する固定観念って基本的に変わっていない(きっと変えることを望まない人達も大勢いるんだろうなぁ)。ふと思うと、未だに外国で「日本には忍者、サムライがいるんだろう」的なことを言われたりもするので、日本の情報もそんなに行き渡ってはいないということか(笑)

  2. 私もラジエーターを集めるアフリカの映像には「うーむ・・」と唸りました。あれ?日本も善意という名の下に同じことをやってるんじゃ?と。そして固定観念を変えるのは難しいですよね。インターネットの普及で主体的に動けば正しい情報を取れるようになったけれど、受動的に取っている人はこれは避けられないと思います(嫌韓、嫌中しかり)。私も日本はサムライの国というのはこの数年の海外暮らしでよくわかったので、子供には日本人代表として武道を一つくらいはやらせたいなと思ったりしています(笑)。

  3. カンヌ・ライオンズ(カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル:世界最大級の広告賞)のエントリーが始まってますね。そっちにも色気をだしているのかな、と勘ぐってみたりもします。
    http://www.canneslions.com

    昨年はアイスバケツチャレンジがプロモ、モバイル、ダイレクトの3部門でゴールド受賞。イギリスの「3 words to address the world」がイノベーション部門でグランプリ。などなど、意識高い系社会問題(苦笑)を扱ったモノも一定数受賞しています。日本発は企業プロモーションがほとんど(日本でとりまとめをやっているのが東映エージェンシーとか電通とか博報堂だからかな)なんですよねー。

    1. ありゃりゃそうでした。<= Kanotさん。ありがとうございます。
      私が穿ち過ぎ(笑)。

      Rusty Radiator Awardsって、"to stop the damaging use of stereotypes in aid communication and promote a deeper understanding of poverty and development" なのですね。一つネタになりました。

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