IT×途上国の講演会を終えて

こちらで以前投稿した「IT×途上国、フィジープロジェクト紹介」の講演会が本日ありました。

なんとか無事に終了し、プレゼンの最後にこのブログの紹介もしたので、何人か講演会参加者が訪問してくれるでしょうか。
ITと途上国支援ということで、マニアックな方しか来ないのかと思い込んでましたが、ツールとしてのITという理解は私の思った以上に浸透していて、IT技術者でない方などにも幅広く来ていただけたようです。

来ていただいた方、お寒い中ありがとうございました。
私の話はさておき、フィジーのプロジェクト紹介など、楽しめましたでしょうか。
今回の講演で、JICAの活動やプロジェクトについて、少しでも理解を深めていただけたらうれしいです。

さて、 終了後に個別で質問等をいただいた中で多かったのは、「今あるITの技術を途上国支援に生かすにはどうしたらいいか」「ITと途上国のテーマで研究をしている」などでした。

私の知ってるところ、思ったところを共有したいと思います。

①ITと途上国支援の情報がある所
開発機関の中でも、世界銀行、UNDP(国連開発計画)は比較的IT活用に力を入れている印象です。ご興味ある方は↓のHPなど覗いてみてください。(ブログで取り上げるネタなどは、これらのHPから取ってくることも多いです。)
世界銀行(World Bank)のIT分野情報のHP
InfoDev (こちらも世界銀行関連)
ICT Works

②ITと途上国支援での仕事
日本国内というと、JICA関係(コンサルタント含む)の仕事があることはありますが、枠はあまり大きくないのが現状です。
一方、講演後に一緒に飲んでいた国際機関の方曰く、「世界銀行など国際機関も各地にIT関連の人材募集があったりするが、IT経験と途上国経験のある人はあまり多くないようで、応募者はさほど多くないようだ。」 とのことで、意外と需要はありそうです。
あとは、Twitterで@ictdevや@ICT_Worksなどをフォローすると、よく(海外の)求人情報が出ていたりします。

また今年も色々と情報提供していけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

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コメント

  1. tomonarit より:

    講演、おつかれさまでした。かなりの大盛況でしたね。「ICT×途上国開発」って、これまではかなりニッチな分野でしたが、結構興味を持っている方は多いということでしょうかね。
    一方でそのわりには、日本語でICT4D情報を提供しているWebサイトは非常に限られているので、このブログも引き続き頑張りましょう!

    • Kanot Kanot より:

      はい。最近は手を抜いて?自分の体験談ばかりになってますが、アンテナは高く張っていきたいですね。

  2. あっちゃん より:

    お疲れ様でした。 2000年代中旬に落ち込んだICTと開発への関心が高まっているようで、90年代半ばから関わっているものからするうれしい限りです。 

    >①ITと途上国支援の情報がある所

    カナダのIDRC(ICTと開発の元祖)、他の開発銀行、各国連機関(例えば教育ならUNESCO、医療ならWHO、緊急援助ならUNICEFやOCHA、地域経済局)、各国の援助機関(SIDA,GIZ,など)、OECDなどにも色々情報があります。

    2000年代にICTはツールとしてメインストリーム化が進んだので、検索のトリックは「ICTD」というより「ICTと何々」で検索するとかなり色々出てくると思います。

    • Kanot Kanot より:

      なるほど。さがせば色々とあるんですね。ICTを軸に持つのはいいと思いますが、こだわって周りにあるイシューが見えなくならないように意識していきたいですね。

  3. ハヤカワ より:

    USPNetが日本の支援でどんどん成長する姿は感慨深いです。1991年から関わってきました。
    日本がUSPNetをなぜ支援するようになったのか。
    1988年、フィジーのカミセセマラ大統領が笹川良一氏に衛星を打ち上げて欲しいと要請。結局USPnetに収束。これをODAにする作業をしました。今は博士課程でICT4Dの論文を書いています。下記のブログにたまにICT4Dに関連した記事を書いています。
    http://blog.canpan.info/yashinomi/category_7/

    • Kanot Kanot より:

      >ハヤカワさん
      コメントありがとうございます。このプロジェクトを担当していて非常に感じるのが、ハヤカワさんのように非常に昔から南太平洋大学のプロジェクトに関わってきた方が多くおられて、みんなに愛されている南太平洋大学ということです。本当にICTでしか解決できないことをしている支援だと思いますし、私のそのファンの一人になって、異動になったとしても見守っていきたいなと思ってます。

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