先日の投稿で「ITナビゲーター2016年版」からのネタを載せましたが、今回もその延長。この本で紹介されていたTransferWiseという送金サービスがとても面白く、且つ、つい最近、日本円もサービス対象になったということで、紹介します。
上記の動画(wall Street Journal)でも概要が紹介されていますが、このTransferWiseのサービズを一言でいうなら「送金しない送金サービス」といえよう。どういうことかというと、以下、「ITナビゲーター2016年版」の説明をパクらせてもらいます。
“例えば、米国から日本に100ドル分を送金したい人(Aさん)とこれを受け取りたい人(aさん)、逆に米国にいて100ドル分を受け取りたい人(Bさん)とその人に日本から送金したい人(bさん)がいる場合、米国国内でAさんとBさんをマッチングさせ、日本国内でaさんとbさんをマッチングさせれば、実際の送金処理を行うことなく、送金が完了したことなる。これは「より早く・安く送金したい」というニーズに応えるものである。”
な、なるほど。そんな送金方法があったのか!と思うサービスです。これはスカイプを立ち上げたエストニア人のTaavet Hinrikus氏が開発したサービスで、シリコンバレーで有名なベンチャーキャピタリストであるアンドリーセン・ホロィッツやバージングループのリチャード・ブランソンなんかが資金提供している。
まだアフリカ諸国でこのサービスの対象になっているのは、モロッコディルハムと南アフリカランドの2つの通貨のみだが、インド、バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、と言った途上国の通貨は既に対象となっている。
途上国発のサービスでない点が玉にきずだが、ICTを活用しつつアイデアが抜群の新しい視点のサービスとして今後、どこまで普及するのか楽しみである。
なお、実際に使ってみた状況がLifehacker「常識を覆す海外送金サービスTransferWiseを使ってみた」に詳しく解説されているので、関心のある方は見てみることをオススメします。