日韓のアフリカ人材の争奪戦が始まった

こんにちは、狩野(Kanot)です。「日本政府が主導するアフリカ人材育成」と聞いて何を思い浮かべますか?これで「ABEイニシアティブ」がパッと思い浮かんだ方、国際開発関係者かアフリカ関係者でしょうか!

日本政府とアフリカ各国政府では、「ABEイニシアティブ(正式名称は、アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ)」という、アフリカ各国から人材を招聘し、日本で修士号取得&半年程度の民間企業インターンをし、コネと実力を身につけて帰国してもらい、日本とアフリカの架け橋になってもらう、という事業を行なっています。これまで5年間で1,200人以上のアフリカからの留学生を日本全国で受け入れています。

最近、色々なところで「アベイニ(ABEイニシアティブの愛称)は将来のビジネスチャンスの宝だ」と聞く機会が増えてきた感覚があり、日本からは遠いアフリカのエリートと日本企業を結びつけるスキームとして、民間企業レベルからも一定の評価を得ているものと感じています。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は、お隣の韓国でも、IT分野に絞って同じような取り組みをしている記事を見つけたので紹介します。

Apply Now: FREE Information Technology Master’s Degree for African Policy Makers
https://www.ictworks.org/information-technology-masters-degree/#.XL-gwJMzZV8
(写真はこのサイトより引用。)

このプログラムはアフリカ開発銀行(AfDB: African Development Bank)と韓国政府のコラボレーションプロジェクトで、「AfDB Next African Global IT Leaders Program」と呼ばれています。

目的はアフリカ大陸全土のIT人材育成、とのことですが、おそらくは韓国政府が全額拠出するプロジェクトで、ABEイニシアティブのように韓国企業とアフリカ人材の人脈構築を狙ったプロジェクトと推測します。

内容は、ミドルマネジメントレベルの公務員を対象に、韓国のトップ大学の一つであるKAIST(韓国科学技術院)のIT系修士コースに、授業料無料・生活費補助で留学できるというものです。

韓国内での過ごし方はABEイニシアティブと似ていて、大学での講義による学びと、現地で韓国企業との結びつきというのを期待しているようです。

日韓のこれらの取り組みは以下のような関係になっています。
・先進国側は、アフリカの優秀な人材を育成し、コネを作り、将来のビジネスに繋げていく。
・アフリカ側は、それを利用し、格安で人材育成を進め、外国とのビジネスチャンスを模索していく。

お互い下心ありありのプログラムですが、人材育成とビジネスチャンスという2つは、今後の経済開発では非常に重要な要素になると思いますので、お互いがWin-Winになりうる可能性を持つ、望ましい取引の姿なのかなと思います。

インドの優秀なITエンジニアなどは、まさに世界中で争奪戦になっていますが、アフリカの人材争奪戦もすぐそこまで来ていますね。

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