「#BuildforCOVID19 Global Online Hackathon」結果発表

保健医療

ども、Tomonaritです。先日ご紹介した「#BuildforCOVID19 Global Online Hackathon」というハッカソン(WHO、Microsoft、Facebook、Giphy、Pinterest、Slack、TikTok、Twitter、WeChatなどが協力して新型コロナ対策のためのソリューションを募集)の結果が出ていたので紹介します。

結果はこちらのwebサイトで発表されていました。3月26〜30日という限られた間に、175カ国から1560ものプロジェクトが提案されたというのがスゴイなと思います。Highlighted Projectとして役90のプロジェクトが各カテゴリ(Health, Health Education, など以下のスクショのとおり)で紹介されています。以下、雑多ですがいくつかのプロジェクトをチラチラと眺めて見た感想です。

アメリカが多いな

90のHighlighted Projectのうち、目についたのはアメリカからのアイデアの多さ。40以上がアメリカからのアイデアでした。あとは、イギリス、ドイツがいずれも5つずつ。インドが2つ。エジプト、アルジェリア、ケニアやトーゴなどアフリカからもちょこちょこ。日本からも1つありました。日本からのはEducation分野で手書きの図などを共有できる「Hand Writing Board」というもの(以下の動画)。

トータルソリューションの重要性

いくつか見てみたアイデアは、陽性患者数を地図上にマッピングする、コロナ予防のための情報発信・共有をする、webで出回っている情報の信憑性を調べる、患者の肺のレントゲンを自動的に診断する、といった感じ。どれも「まぁ、なるほど」と思うものばかりだが、正直「まぁ、なるほど」の域を出ない気がする(全てを見た訳でもなく、あくまで断片的な感想ですが・・・)。

陽性患者の情報を集めて管理するという類のソリューションにしても、予防情報を発信するという類のソリューションにしても、やはり元となる情報収集・入力の信憑性をどう確保するのか?という根本的な課題がネックになりそう。また、その情報を誰が何のためにどう使うのか?使えるのか?アクションを起こせるのか?(例えば、予防のために手を洗おうとしても、きれいな水や石鹸があるのか?等)という点も課題となりそう。

そう考えるといずれのアイデアは面白いけれど、ICTはツールに過ぎず、そのツールを有効活用するためには、信頼できる仕組みをどう確立するのか?とか、最終的に望まれるアクションまでを含めたトータルソリューションの重要性がとても大切。短期間のイベントではそこまでを求めるものではないけれど、アイデアを見ても「おおっ!スゴイ!これ、良い!!」とまで思ないのは、そういうことなんだろうと思う。

動画力

ちょっと本題とは違いますが、各ソリューションのアイデアは主に動画で紹介されているので、動画の「見た目の良さ」が結構重要に思える。ナレーション含めて英語でカッコイイ動画が作れるか否かって、これから大切なスキルだなぁ。ポワポのスライドをスライドシェアで共有していたのは、もう大分昔か(もはや懐かしい〜、というレベル)。

併せて、こういう動画を見て理解できるか?(英語力の問題)というのも今後重要なスキルだろうと実感。レポートとかよりも気軽に多くの情報を得られるのが動画だけど、ヒアリングとか口語英語の力がないと、逆に厳しい(←自分はこのタイプ・・・)。娘にはこういう力を付けさせたいと思いました。

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コメント

  1. 吉田 より:

    共有ありがとうございます!KICの吉田です。とても面白いですが、短い動画を見た後、「この点はどうなの?」と質問をしたくてもできない、もどかしさが残りますね(^^;

  2. tomonarit より:

    吉田さん、コメントどうもありがとうございます!そうなんですよね。いわゆるピッチを見ると自分もいつも「短すぎるなぁ」と感じます。なんでピッチは5分とか、短時間なんでしょうかねえ?見る方は沢山見なきゃいけないから、長すぎるのは避ける必要があるのはわかるけど、「時間切れ」感がハンパないですよね・・・。

  3. […] 先日紹介した新型コロナ対策ハッカソンで提案されたアイデアの中にも、webで出回っている情報の信憑性を調べるサービスがありましたが、同様の取り組みはすでにいくつか実施されて […]

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