本日は以下の記事を元ネタとして、COVIDデータ捏造について書いてみます。
ブロックチェーンとかも捏造には強いって聞いたことあるけど・・・。
Woman who designed Florida’s COVID-19 dashboard has been removed from her position
アメリカのフロリダ州政府でCOVIDデータ可視化サイトをリードしていた女性が、データの改竄指示に反対したところ、責任者から外されたという記事です。
記事の中では、誰から指示があったかは明示されていませんが、フロリダの経済活動再開を応援するようにデータを手修正することを指示されたとのことです。つまり、直近の感染者数を小さく見せるまたは、減少率を誇張する指示を受けたということですかね。
彼女をチームから外した結果、現在はそのサイト自体が動いてないようで、おそらくページ修正やトラブル対応自体ができなくなったためではと推測されています。(他のスタッフがデータ修正しようとして失敗した??)
これはアメリカの事例ですが、開発途上国でもこういった捏造は頻繁に起きるので、ブロックチェーンなどで技術的に捏造が難しくなるようにする動きが出ています。一方、その議論の中でも、「ブロックチェーンはデータの修正は難しくできるが、入力されるデータが正しいかのチェックは機械にはできない」という議論があり、結局は入力する側の倫理観に大いに依存することになっていて、データ改竄の先進国・途上国問わず根絶は極めて難しい状況です。
現在、オンラインのデータサイテンティスト講座で「データと倫理」の講師助手をしていますが、そのメッセージの一つ、「顧客や政治のニーズを満たすために、データを手動で変更することはしてはいけない」にまさに合致する事例として講座内で今回取り上げた事例が紹介されていました。
日本でも文書偽造が問題になることがありますが、今後はデータ偽造も問題になっていくでしょうね。私がシステム屋時代に働いていた証券システムは、大規模システムで二重三重にアクセス制限が取られていたので証拠を残さずに改竄することは極めて困難でしたが、こういったCOVIDのような即席のシステムだと、管理者がログを残さずにデータを改竄することも容易だと思います。
また、実際に偽造しなくても、データの見せ方による印象操作ももちろんありますので、その辺りも今後ポツポツ書いていきたいなと思います。
コメント
[…] フロリダのCOVIDデータに政府が捏造圧力アメリカのフロリダ州政府でCOVIDデ… […]