インドのSMSビジネス

Twitter経由で見ていたWebsiteの一つ「Tech Crunch」で、インドでSMSをつかった情報提供ビジネスを行っているSMSONEという企業が紹介されていた。

SMSONEのビジネスは、インターネット接続や電気すらもないような田舎の村を対象に、農作物の市場価格や、肥料や種が町で売られるタイミングなどを携帯メール(SMS)で提供するもの。まず、道で物売りをしているような村の若者などを一人みつけて、1000人の村人をメンバー登録してもらう。そして、その若者は街角レポーターのような役目を担って、村で必要とされている情報を集めたり、広告掲載を望むお店などを見つける。SMSONEは、若者の集めた情報や広告をSMSでメンバーに送りつける。SMSは受信するだけなら無料なので、村人はタダで情報を得ることができる。例えば、給水所の情報などはタイムリーに得られると便利だ。各家庭に水道ない田舎では、人々は生活用水を得るために給水所へ行く。給水所はあらからじめ「水曜、土曜の朝10:00から12:00まで水か出ます」みたいにスケジュールが決められているけれど、このスケジュールは頻繁に狂うことが。時間をかけてポリタンクを持って給水所へ来てみたら、水が出ないなんてこともよくある話。そんなとき、SMSONEのサービスで水か出るとか出ないとかがわかれば非常に便利。

このSMSONE、現在の購読者は400の地域で400,000人とのこと。今度もどんどん購読者は増えていくことが見込まれている。ローカル情報に特化したサービスで、情報へのアクセスに乏しい地域に情報を提供する。こういうビジネスがアツイ。

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