ジンバブエのNGOがFreedom Fone というサービス開発していることを最近知った。もう数年前からあったようで、随分前のBBCのサイトにも記事があった。
これは、音声データのデータベースからユーザーの欲しい情報を選んで提供する仕組みだ。インターネットが利用できないユーザーでも、携帯電話があればこのサービスが使えるという点で、より貧困層や田舎に住む人々の情報収集を手助けするサービスである。実際に自分自身が使ってないので確かではないが、Freedom Foneの電話番号に電話すると、音声案内が流れ、「保健医療に関する情報は1を、農業・天候に関する情報は2を、選挙に関する情報は3を、・・・・押して下さい」みたいな選択肢があり、希望する番号を押すことで、該当する内容の情報が音声で得られるというものだ。
携帯をつかった情報提供というと、携帯のテキスト(SMS)をつかったサービスもあるが、SMSでは字数制限がある(160文字)。音声のやりとりなら字数制限がなく、且つ、現地語での情報収集が可能な利点がある。実際、Freedom Foneはスワヒリ語対応している。
さらに、一方方向(Freedon Foneのデータベース→ユーザー)の情報提供だけでなく、ユーザーが質問したり、その質問に別のユーザーが回答したり、という双方向のコミュニケーションも可能らしい。Yahoo知恵袋とか、OKWaveみたいなQ&Aサイトの音声版といったところか。
同様のサービスは他にもあるようで、選挙に関する啓蒙活動にとっかしたサービスなどが同じくジンバブエで利用されている。電話代の問題があるけれど、インターネットがまだ一般化していないアフリカでは非常に有益なサービスだろう。
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