ブロックチェーンでこんなこと出来ないかな?

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ども、Tomonaritです。ふとした疑問の共有です。詳しい方、是非コメント下さい。

昔々、クラウドファンディングという言葉が一般的になる前、P2P lendingと言われていた時代がありました。そして、その代表格はKivaでした。このブログでも2009年にKivaを取り上げていました⇒当時のブログポスト「P2P lendingの今後」。な、懐かしい…。ってそんな昔じゃないですね。ちょっとP2P lendingとブロックチェーンで思いついたので書いて見ます。

P2P lendingとは?

今、クラウドファンディングというと、寄付的なものが多い気がします。つまり、出したお金は返ってこない前提。でも、Kivaに代表されるP2P lendingの仕組みは、あくまでも「lending」ということで、お金は貸すことになっており、借り手である起業家(自国で小規模ビジネスを始めたい途上国の人達)は借りたお金でビジネスを開始し、上手く行ったらお金を返す義務があります。

Kivaでは、返って来たお金がどーなるか?というと、貸した金なら貸し手の手元に戻って来るかというと、そうではありません。そのお金はKivaにプールされて、また別の起業家に貸し出されることになります。そしてお金がちゃんと返って来るなら、徐々にKivaが貸し出せる原資が増えて行く仕組み(当時、そうだったけど、今も変わってないかな・・・?)。

ブロックチェーンでこんなこと出来ないか?

先日の「ブロックチェーン×国際協力」勉強会に参加し、ブロックチェーンで出来る事が何か、少しだけわかった感じがしています。そこで、「こんなサービスとか出来ないのかな?すでにあるのかな?」と思いました。

まず、P2P lendingで貸したお金は、自分の指定した借り手(途上国の小規模ビジネスの起業家)に渡ります(例えば、A国のαさんがミルクを売るビジネスをするための乳牛の購入費として)。これは今までと一緒。次に、αさんが借金を返済した後、そのお金がB国のβさんという起業家のジャム作りビジネス立ち上げに融資されます。また、βさんの返済後、そのお金がC国のωさんという起業家の裁縫ビジネスの為のミシン購入費用へ。そしてそのお金は今度はD国の・・・、みたいなお金の使われ方の記録を、貸し手がいつでも見られるようなサービスがあったら面白いかなと感じました。

クラウドファンディングのように寄付する形もありですが、自分が融資したお金が、例えば「10年間でどんだけの人の役に立ったのか?」みたいな記録が見れたら、なんか面白くないかなぁ、と。

かなーり昔、バックパッカー風な旅行中に、バックパッカー間で本を交換して、その本をまた別の人と交換して・・・、みたいなことをやっていましたが、そのとき「ああ、この本は何人の旅行者の手に渡って、いくつの国をまたいで来たのかな?」とか想像し、勝手に悦に浸ってました。そんな感じです。

もし「そんな取組みなら既にあるよ!とか、それはそもそも仕組み的に難しい、といったコメントがあれば是非お願いします!

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コメント

  1. Kanot Kanot より:

    最近インパクト投資という、新興国への支援ではなく投資で投資家にも利益を・・みたいなはよく聞くので、このようなサービスは多くある?
    技術的な観点では、どこまでをトレースするかで、自分のお金が誰に貸し出されて返済されて・・とかであれば、ブロックチェーンを使うまでもなく実装可能という印象で、融資の先っぽまでトレースするならブロックチェーンは有効・・って印象です。
    やっぱり手応え感って重要ですよね。どなたか知見・ご意見あればおねがいします!

  2. asuka より:

    ブロックチェーンのSmart Contractという仕組みを使い、Aさんがxxという条件を達成したらBさんへ…次はCさんへ…みたいなルールをSmart Contractに書き込み、自動化させれば、middlemenを介さず低コストに、かつ受益者がいる国の通貨に縛られずにTomonaritさんのアイディアを実現できると思います(Smart Contractについては、この記事が分かりやすいです: https://inthemesh.com/archive/primer-smart-contracts/ )

    ブロックチェーンの特徴の、改竄ができない、過去の取引を記録・閲覧できる、が活きてきますよね。

    ちなみに、AさんやBさんの過去の行動履歴にもとづいた信用度をスコアリングし、結果に基づきレンディングの審査を行う(ここもSCで自動化)こともできます。

    P2P lending blockchainでぐぐると色んなプロジェクトが見れますよ 🙂

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