日経コンピュータ「躍動のIT大陸アフリカ」

ども、Tomonaritです。気になっていた日経コンピュータ(8月2日号)を読んでみました。なぜなら、副題が「躍動のIT大陸アフリカ 〜しがらみなし、「後発」の強みを見よ」となっていたから。日経XTEXHのページで少しだけ内容をチラ見することが出来ます。

内容としては、冒頭以下の点に言及し、アフリカが今後どんなに有望な市場となりえるかが説明されています。

“サブサハラは2020年以降、世界平均を上回る年4%程度の成長が続く見通しだ。特にルワンダやケニアを含む東アフリカは「最後のフロンティア」と呼ばれ、アフリカの経済成長をリードする。”

“ナイジェリアの人口は2050年に4億人を超え、米国を抜いて世界3位に躍り出る。コンゴやエチオピア、エジプト、タンザニア、ウガンダも人口が1億人を超え、人口が急増する。”

“2025年にサブサハラではスマートフォンなどのモバイル端末の普及率は5割を超える見通しだ。4Gのカバー率も徐々に拡大している。”

“モバイルマネーの口座数は世界全体で2017年に前年比25%増の6億9000万口座に達した。約半分はサブサハラで、銀行口座を持てない貧困層が中心。”

上から3つめの携帯普及率については、世界銀行の「World Development Report 2016」では、サブサハラの携帯普及率(スマホ限定じゃなく携帯電話というくくりで)は73%との記載でしたが、日経コンピュータでは違う数字でした(数字の出所はGSMアソシエーション)。調査によって結構違う数字になるところが、アフリカっぽいな、と感じます。

そして、続く内容ではルワンダとケニアの事例が取り上げられてます。まずはルワンダで、ドローンによる血液輸送事業を展開するジップラインやバイクタクシー版UberみたいなYegomotoの紹介。ケニアでは、処方箋に対応した薬の販売・配送をするMYDAWA、バス用ICカード「Tap & Go」のACグループ、バスチケット発券用ハンディターミナルのヘンズ、ビットコインを介した国際送金サービスのBitPesa、といった事例の紹介。

ルワンダとケニアの事例ばかりが取り上げられている点で、やはり「アフリカ」と言っても、ICTサービスが盛り上がっていて日本企業も出て行き易い国はこの2カ国なんだろうか(←日本企業向けの雑誌ですし)と思いました。ガーナやナイジェリアもICTサービスが発展していると思いますが、やっぱ西アフリカは東アフリカよりちょっとハードルが高いということかと。

ちなみに「「ICT×アフリカ」といえば、ルワンダかケニアか?」という議論は、ルワンダノオト「ルワンダは本当に「ICT立国」?アフリカビジネス通&起業家11名の意見をまとめてみた」にまとまっててて面白いです。見てない人、オススメです。

日経コンピュータでは、そのほか、東アフリカ中心に5年間で100社への投資を目指すリープフロッグベンチャーズの話や、アフリカの企業家はプレゼン上手だけど「95%はハッタリ」と思って接した方が良いとかコネ社会であるとかといった注意点や、DMMの亀山会長のインタビューなどもあり、面白いです。

ただ、敢えて言うなら各事例の事業がどれだけ儲かっているのか?という点はあまり言及がなく(亀山会長のインタビューでは「下手な鉄砲を打っている感じ。まだ、当たってはいませんね」とのこと)、そこが気になる点でした。アフリカのICTサービス企業はどれくらい儲かっているのか?知りたいですね。

以前、日経コンピュータで「アジア最後のフロンティア」としてミャンマーの特集が組まれていましたが、それは2012〜13年の話。それから5年立って、アフリカ特集が組まれるようになったとは、時代の流れを感じます。来年のTICAD7やイノベーション for SDGsを意識しての特集だったのかな。

“日経コンピュータ「躍動のIT大陸アフリカ」” への4件の返信

  1. なんかもはやこの論調、マンネリすぎてげんなりさせられる・・・
    結局「How to 金儲け」みたいな。
    なんかもっと「未来」みたいなものを見出す、ワクワクするようなことないのかな?先鋭的なNollywoodとかファションとか、そういう「先進国&途上国」みたいなフレームワークをぶち壊す破壊的なものが出てきてほしい・・・

    1. かなりハードル上げますね!雑誌のターゲットを考えると、金儲けに繋がる市場としての可能性が軸になるんのは致し方ないかと。
      既存の枠をぶち壊すワクワクするような破壊的なものは、ブロックチェーンに期待しています。中央集権から分散化へのシフトはワクワクしますが、日経コンピュータで「ブロックチェーン×アフリカ」と言う特集は、あまりにマニアック過ぎますね(笑)

  2. 確かに雑誌のターゲットを考えればその通りなんですけど、日系企業が今からこういうクラシックな分析と経済からの切り口で参入しても、今度は中国の後追いみたいな感じにしかならないでしょう?途上国とかフロンティアとかそういう見方じゃなく、同じだけの歴史を持つ「異文化の社会」なんだと認識しないと手ひどいシッペ返しを食らうだろうし、tomonaritさんがSNSの使い方で書いていた通り、アフリカの人の方が使いこなしていることを理解しないとビジネスにならない気がするんです。

  3. 『アフリカの企業家はプレゼン上手だけど「95%はハッタリ」と思って接した方が良いとか、コネ社会であるとかといった注意点』→日本もおおまかには一緒だと思う…。昔から言われている「千三つ(0.3%)」よりはちょっとマシな感じでしょうか。

    『アフリカのICTサービス企業はどれくらい儲かっているのか?』は、資金をどこかから(それこそプレゼンででも)調達することで回っているならば儲けは二の次でいいでしょう。このチャリンコっぷりに違和感を覚える人は多いのですが、かのAmazonも昔は赤字垂れ流しだったと記憶しております。
    また、シリアルアントレプレナーは、アントレプレナールすることが主目的というか面白いところであり、そこから大当たりを引き出すまでは行動あるのみ。中小企業主になってあくせくすることが主目的じゃないのは、商売がそこそこな規模になると売る→次の行動の原資としている、あたりから読み取れそうですよね。

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