2050年の人口、2075年のメガシティ、スタートアップ、カーボンクレジット等、アフリカが注目される理由がよく分かる

アフリカ
Source:日経新聞(2022年8月26日)

ども、Tomonaritです。9月は全く投稿しないという怠けっぷりでした(_ _;) さて、昨日、私の父が「これ、アフリカのこと書いてあるから」といって新聞を持ってきてくれました。見ると8月26日の日経新聞、ふ、ふるい・・・。とは言え読んでみるとTICAD前のアフリカ特集でとてもおもろい。(そもそもこの日経新聞、私が購読しているのですが、ほとんど読まずに放置状態なのを、父が定期的に持っていって読んでいるのでした。)

そんなわけで折角お金を払って購読している日経新聞の記事から、個人的メモがわりにちょっと気なった点を以下、書きます!

2050年と2075年

このブログの読者層では、上記のようなグラフを見たことある方が多いと思いますが、敢えて掲載しちゃいます。国連の推計では2050年にはアフリカの人口は現在の1.7倍の24億8500万人となり(世界の4人に一人はアフリカ人)、さらに2075年には2.4倍の33億6200万人に達するとのこと。

「2075年」って数字は、これまであまり耳にしたことがなかったのですが、今後、以下のマップと一緒に覚えておこうと思いました。2075年のメガシティはなんと、1位:コンゴ民主共和国のキンシャサ!2位:インドのムンバイ、3位:ラゴス。トップ20から上海や北京は消えて代わりにアフリカ7都市が入る、との予想(私の第2の故郷エチオピアも19位に入っている!今のうちに土地購入しておこうかなw)。

Source:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD03AW40T00C22A8000000/

スタートアップ

ICT4D的な話としては、アフリカのスタートアップ企業が経済成長を牽引する起爆剤に・・・といったことが書かれています。2021年のスタートアップ投資額は52億ドル(約7千億円)以上!

そして、ナイジェリアで救急車にかわるサービス(救急車だと渋滞等でスピーディーに患者の元へ来れないので、代わりに小回りのきくバイクで患者を病院は搬送するサービス)を展開する「エマージェンシー・レスポンス・アフリカ(ERA)社」やウガンダで現地で手に入る材料だけで安価なセラミック浄水器を生産するSPOUTS社(以下の動画参照)が紹介されています。

後者のSPOUTS社の収益の柱は、浄水器の製造・販売のみではなく、カーボンクレジットの販売である点に凄い可能性を感じました。水を煮沸するために必要な木炭の量を減らし、すでに65万トン以上のCO2削減を実現しているとのこと。これエコだし金になるし、凄い面白いと思いました。ちなみに隣の記事では、ケニアでは電力の約92%を地熱や水力を含む再生可能エネルギーでまなっていることが書かれています。ケニアがそんなエコな国だったとは・・・!

IT産業

爆発的に増える人口がそのまま経済発展の活力になるのか?というと、そこには課題も。新興国には世代あたりの年間不可分所得が5000ドル(約67万円)を超えると、冷蔵庫や洗濯機などの保有率が一気にあがる、という法則があるものの、サブサハラ・アフリカでは、人口の4割が1日1.9ドル以下で暮らす貧困層・・・。そしてITエンジニアや医師など、高スキルな人材はより良い給与を求めて欧米へ移住するケースも多いそうな。

そこで、デジタル技術を活用したスタートアップ企業などが、ITエンジニアへ自国にとどめ、IT産業に従事する中間層が増えればという期待がある。付加価値の高いデジタルサービスが普及することで、ITエンジニアの雇用もうまれ、ITエンジニアがいるから新しいデジタルサービスが開発される、という好循環、そして、中間層となったITエンジニアが経済を牽引」するということが期待される。

感想

以上が日経新聞のTICAD前の特集記事からの気なる情報でした。また、日本からアフリカへの直接投資残高が2013年の約120億ドルから半減し、企業の拠点数も米国の約4400、英国の約3500に対して日本は795と、かなり遅れている点が指摘されています。

個人的には最後のITエンジニアが中間層になり便利なサービスの開発の担い手と同時に消費者としても経済発展に貢献するというモデルに期待したいと思いました。私のお友達でも、Castalia社、Sun*社、Dive into Code社、など途上国(アフリカ含む)でのITエンジニア育成を展開している企業の方々がいます。日本企業のアフリカ進出数が少ない・・・というのは上記のとおりですが、そんな中でもがんばっているこういった日本企業を応援したい!と思いました。

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