ども、Tomonaritです。5月8日にWHOがコロナ対応をしている医療従事者向けのアプリをリリースしていました(元ネタは、ICTWorks “Download Now: Official WHO COVID-19 Learning Resources Application” という記事から)。
Google Playでの紹介文は以下のとおり(英語の説明をGoogle翻訳で日本語にしたものです)。
これは、COVID-19情報を求める医療従事者向けの世界保健機関の公式モバイル学習アプリです。 WHOアカデミーによって提供され、パンデミックに関連する彼らのスキルと能力を改善するための重要な証拠に基づく情報とツールを提供することに焦点を当てています。
医療従事者は、命を救い安全を確保するために、COVID-19に関する正確で広範で信頼できるタイムリーな情報を必要としています。
このアプリは、WHOのCOVID-19ナレッジリソースにすべて1か所でアクセスする効率的な方法を提供します。最新のガイダンス、トレーニング、仮想ワークショップを提供し、COVID-19に感染した患者のケアを行う医療従事者をサポートします。また、重要な作業を行う際に自分自身を保護する方法も提供します。
6つの言語(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語)のコンテンツを備えたこのアプリは、仮想教室やその他のライブトレーニングに参加する機会とともに、WHOの急速に拡大および進化するトレーニング資料やガイダンスにアクセスするための便利なツールです。
主な機能には、次のCOVID-19主題領域に編成された学習ガイダンス、学習資料、およびツールが含まれます。
•ケース管理:COVID-19患者のケア方法
•感染防止管理/スタッフの安全と健康:医療従事者とコミュニティを保護する
•疫学:COVID-19の分布、特性、および決定要因
•実験室:COVID-19の人間での実験室試験
•エッセンシャルヘルスサービスとシステムの維持:戦略的計画と調整されたアクション
•国際医療規制:公衆衛生と国際的な病気の蔓延
•リスクコミュニケーションとコミュニティの関与:公衆との効果的なコミュニケーション
•研究開発:治療とワクチンに向けた取り組み。
•運用サポートとロジスティクス
•地域情報
また、COVID-19パンデミックに関する最新のニュースと統計も含まれています。
このアプリは、WHOの新しい内部部門であるWHOアカデミーによって提供されます。アカデミーは2021年5月にWHOの最先端の生涯学習センターとして正式に立ち上げられ、世界中の数百万人の医療従事者、政策立案者、WHOスタッフの学習ニーズを満たすために最新のテクノロジーと成人向け学習科学を適用しています。
WHOアカデミーの詳細:http://academy.who.int
日本語には対応してないのですが、試しに自分のスマホ(Androidです)にインストールしてみました。上記説明にある各機能(ケース管理から地域情報まで)のカテゴリ毎に、Guidance, Learning Centre, Tool Box, という3領域に情報が分かれており、その各領域の下に関連する情報やドキュメントやWebサイトへのリンクなどがはられている感じでした。例えば、Epidemiology(疫学)の下のTool Boxを見ると、COVID-19の分布を示すWHOサイトへのリンクがあったり、報告用フォーマットのGoogle docsへのリンクがあったり、といった感じ。Latest Newsというところでは日本の情報が表示されました。
まだダウンロード数は1000+でしたが、これからダウンロード数がどれくらい伸びるのかとても興味があります。
また、関連してもう1つ。
日本だとWhatsAppを使っている人は多くないかと思いますが、UNDPのサイトに「新型コロナウイルス:リアルタイムで健康に関する情報を世界中の数十億人に届けるWHO、UNICEF、UNDP、WhatsAppの新しい取組WhatsApp」というアナウンスがありました。3月23日のアナウンスなので、もうだいぶ前ですね。
WhatsAppを使い、世界中の人々に健康に関するアドバイス、情報源を提供することで、誤った情報の拡散を防ぎ、正しい健康に関する情報を届けるWhatsApp新型コロナウイルス情報ハブを立ち上げました。
この情報ハブをフォローするにはWhatsAppアプリで「+41 79 893 18 92」で「hi」と送信してください。Webページからなら1タップで送信可能です。
尚、情報ハブの配信は現時点では英語のみとなります。
https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/presscenter/articles/2020/COVID-19_WHO_UNICEF_UNDP_Partner_with_WhatsApp_to_Get_Real_Time_Health_Information_to_Billions_around_the_World.html
前回、Kanotの投稿は各国政府リーダーがFacebookなどSNSでコロナ対応のメッセージを配信しているという話でしたが、WHOのアプリをGoogle PlayかApple App storeでダウンロードして、報告書フォーマットでGoogle docsを使って、最新情報はWhatsAppでも届いて・・・ということを考えると、改めてGoogleやFacebookの社会インフラとしての存在感を感じます(GAFAって言った方が良いか)。
こんな風になるなんて、10数年前にマンチェスター大学でICT4Dを勉強した時にはまったく想像していなかったなぁ。ポストコロナで世の中が変化すると言われていますが、この10〜15年の変化も相当なもんだな、と改めて感じました。
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