本日は書籍のレビューです。
被災地の証言 ー東日本大震災 情報行動調査で検証するデジタル大国・日本の盲点ー
東日本大震災にてITがどう役に立ってどう不便だったか、などを各地のアンケートやインタビューを元に、NPOが分析したという書籍で、途上国におけるICTという観点でも参考になる学びがあったため、レビューを載せたい。
1 震災後の情報ツールや機器
・地震直後は携帯・インターネット回線が断絶したため、ラジオやテレビ・ワンセグなどの一方的に受信できる情報ツールのみを使うことができた。
・インターネットが復旧すると、一般的な情報を得るためのYahooなどのポータルサイト、家族の安否などより個人的・局所的な情報を得るために有効だったとされているのが、TwitterやMixiといったソーシャルネットワークであった(Facebookは未普及)。
・最も使いたいニーズが高かったが使えなかったのは携帯電話。
2 震災から学ぶ教訓
・自治体から情報を発信するのに有効なのはホームページ。しかし機器が流されたりしたケースも多く、情報発信できなかったケースがあった。
・住民データが流されてしまい、復旧が困難になったケースがあった。
・上記2ケースからの教訓として、BCPとしてデータバックアップ、災害時の代替システム、防災への応用などが課題として挙げられる 。
・インターネットや携帯電話があれば、平常時の生活は問題ないが、いざという時にはラジオや無線などの方が強い。
3 読後の感想
非常に多くの地域ごとのアンケートやインタビューが載っているため、感じるところは読む人によって異なると思うが、私が教訓として感じたのは上記のようなことであった。特に、このハイテク国家、日本においても、緊急時はアナログなラジオが一番有効だったというのは(震災前には)想像がつかないものだった。
私自身も震災直後は、実家がある日立の情報が全くなく、実家への電話も全く繋がらない中、Twitterだけは被災地の人たちの発信が続々と入ってきていて、ソーシャルネットワークのすごさを痛感していた。そして携帯電話に過剰に依存している生活のリスクを感じていた。
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