こんにちは、Kanotです。先日、新潟県長岡市の山古志地域を訪問してきました。錦鯉発祥の地と言われている山間の地域なのですが、高低差があることもあり、絶景ポイントが複数あって、素晴らしい景色に癒されました。
(冒頭画像は山古志住民会議の広報記事より引用しています)
ところで、私がなぜ山古志地域を訪問したのか、みなさんわかりますか?このブログで触れてるくらいなので、ICT関連です。
このブログの読者は海外(特に途上国)のICTに興味がある方が多いと思うので、ここまでの情報でピンと来た方は、国内にもアンテナを高く張ってる方ですね。
さて、その答えですが、山古志地域ではNishikigoiという名前のNFTをデジタルアートとして発行していて、そのNFTを元にDAOを形成し、Web3.0時代のデジタル住民とリアル住民の交流や町おこしといった取り組みを実践しようとしているからです。(横文字・略語が多くてすみません)
ん??NFT??DAO??Web3.0??聞いたことがあるようなないような・・という方も多いですよね。以下の通り概念だけザクっと説明します。細かいところは間違ってるかもしれませんが、こんなイメージです。
- NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン):ブロックチェーン技術を使って、偽造等ができない証明書を発行するものです。山古志地域ではこれで入手するデジタルアートをデジタル住民の電子住民票として利用しています。
- DAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自律組織):比較的フラットかつNFTなどで意思決定などもできるようなコミュニティ形式で、山古志地域では、そのNFTを保持している人で作られたコミュニティをDiscord上でデジタル住民として形成しています。
- Web3.0:こういったこれまでの従来の組織観とことなる世界のことです。主にブロックチェーンを活用したトークンをベースに作らることが多い印象です。
私も実はデジタル住民の一人で、このようなNishikigoi NFT(デジタルアート)を保持しています。
訪問した山古志地域内でも、NFT関連の展示がありました。
優雅に泳ぐ錦鯉も。
中越地震で全村避難をするなど、被害がとても大きかったのですが、その展示もありました。
さて、前置きが長くなりましたが、今回訪問した主な目的は里帰り(デジタル住民が山古志を訪問することを「里帰り」と呼んでいます)に加えて、共同研究プロジェクトの企画が動き始めたからです。
こういったデジタルを活用した地域活性化の取り組みが、どのように人や社会を変えうるのか(もしくは変えられないのか)に興味を持っています。
この地域と連携して、住民たちの思いや葛藤を吸い上げ、よりよい山古志地域への貢献ができれば嬉しいですし、もっと一般化することができれば、未来のまちづくりの形の一つとして、NFTやDAOのようなものを活用した町おこしやデジタル住民とリアル住民の共存に向けた教訓の抽出といったことを、深掘りしてみたいと思っています。
また何かしら進捗があったら、紹介していきたいと思います。次は学生を連れて訪問したいと思っています。
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