先日、ガーナでも4Gサービスが開始された話を書きましたが、その第二弾です。最初に4Gサービスを開始したSurfline社に続いて、Blu Telecom社もアクラとその隣町のテマで4Gサービスを開始したというニュースが現地新聞に出ていました。まだ、テスト期間ということでモニター的にいくつかの企業にお試しで使ってもらっている段階とのこと。
ガーナの4Gサービス提供会社は、全部で3社(Surfline社、Blu Telecom社、そしてGoldkey Telecom社)。各社とも2013年に6 million USD(約6億円)でライセンスをゲットしている。これから、この3社の競争が始まり高品質・低価格なサービスが普及してくれるとありがたい。
ちなみに、この話を友人にしたところ、「どんだけ速くなるの?」という質問が。4G通信は3Gの最大約10倍の速度になるってな感じで、速度目安として100Mbpsから1Gbpsです。
新聞記事によると、現在ガーナの携帯データ通信利用者数は、13,962,318(契約数)とのこと。人口が約2600万人なので単純計算なら半数が携帯でデータ通信しているってことだけど、一人が複数のSIMカードを持っているので実際は半数のそのまた半分とか3分の1とかなんだろうと思う。
ちょうど先週の現地新聞に、「エリクソン社の調査によるとサブサハラアフリカにおける携帯利用者(契約者数)は今年末までに635億人になり、次の5年間で930億人にまで増える」という記事も載っていました。世界において携帯データ通信量は2013年から2019年の間に10倍となるが、アフリカにおいてのそれは20倍となる(Ericsson Vice President for starategy, marketing and commmunication, Tumi Sekhukhune氏)。また、2025年までにアフリカのインターネット普及率は現在の18%から30%になるという予想も(Cisco consulting system engineer, Cassie Bexuidenhout氏)。この先10年間で、アフリカのスマートフォン利用台数は現在の6,700万から36,000万に増加し、それに伴ってインターネット利用者もこの先10年で、16,700万人から60,000万人になり、そして、この通信セクターの発展によって同期間のGDPは、180億USDから300億USDになるという。
2010年10月にこのブログでも100USDスマホの紹介をしましたが、上記の記事によれば今後50USD以下のデバイスの普及によって、上記のようなインターネット普及が促進されるという話でした。
アフリカのデジタル革命は、「これから」じゃなくて、「既に始まっている」と再認識させられる記事でした。自分も波に乗り遅れぬように、まずはガーナで4Gサービスを使わねば!
コメント
遅ればせながら、日本国内でLTEのモバイルルータを使い始めました(産科に数ヶ月程度入院予定の妻が使うため)。額面上で最大150Mbpsとのことなんですが、体感的にちょっと前のADSLよりは明らかに早い。技術の進歩ってすごいですね。
ガーナのSurfline社は、マイクロソフトとパートナーシップを結んでいたんですね。なんとまぁ、ガーナ政府のWebサイトにプレスリリースが出てました(笑)。
http://www.ghana.gov.gh/index.php/press-release/6672-microsoft-increases-investment-in-ghana-with-new-experiential-zone
Ozakiさん:コメントありがとうございます。ガーナにマイクロソフトがショールーム的な場をつくったという話は、地元の新聞で取り上げられていましたよ。
[…] ガーナの首都アクラの繁華街OSUに、マイクロソフトが自社製品プロモーションのための展示場(英語では”Windows Zone”というショールームみたいなの)を作りました。ガーナでいちはやく4Gサービスを開始したSurflineという会社のお店の一部ながら、マイクロソフトがアクラにそいうう場をもうけるとは、ガーナのICT市場は結構有望なんだろうな。 […]