途上国の、途上国による、途上国の為のICT4D

毎年開かれているICT4D系の国際会議の1つ「The 15th International Conference on Social Implications of Computers in Developing Countries」の論文募集(Call for Papers)のお知らせがありました。〆切は9月3日。

タンザニアで行われる今年のメインテーマは「Strengthening Southern-driven cooperation as a catalyst for ICT4D

設定された論文トピックスは以下のもの。

  1. Digital Platforms for Development.
  2. FinTech and Development.
  3. ICT4D for the Indigenous, by the Indigenous and of the Indigenous.
  4. Recognizing African Expression of Tech.
  5. Harnessing agriculture, land administration and public financial management for ICT4D.
  6. ICT for Displaced Population & Refugees. How it helps? How it hurts?
  7. Communities, ICT-Enabled Networks, and Development.
  8. Pushing the boundaries – New research methods, theory and philosophy in ICT4D.
  9. Southern-Driven Human-Computer Interaction.
  10. Locally developed process and method innovations in ICT4D.
  11. Sustainable ICT, Informatics, Education and Learning in a turbulent world – “doing the safari way”
  12. Early Feedback for Early Career Researchers.

個人的には、上記3の「ICT4D for the Indigenous, by the Indigenous and of the Indigenous.」にグッと魅かれます。米国のリンカーン大統領の「国民の、国民による、国民の為の政治」ってフレーズのパクりですが、やはり現地の人々による現地の人々の為の現地のICT4Dってのが理想的に感じます。

ICTが普及していけばいく程、Google、Facebook、Amazon・・・といった先進国の大企業も途上国へ進出し、「長いものには巻かれろ」的になってしまう可能性があるものの、逆に途上国の地元民達による先進国では思いつかないイノベーションで、独自のマーケットを発展させて行ってもらいたいです。途上国のあるべき姿はある意味、中国が手本なのかも。欧米のサービスをシャットアウトし、独自のマーケットを発展させ、そして発展してから海外にも出て行く…というスタイルは、最近の中国IT企業の勢いを見ると成功だったのだと思います。

先日の日経新聞にも、「USEN、契約店でアリペイなど中国電子決済」というニュースがありました。日本の企業も、中国人観光客をターゲットに支払いプラットフォームとして「支付宝(アリペイ)」、「微信支付(ウィーチャットペイ) 」を担いでいます。

まあ、あの人口だからこそ取れる戦略なので、他の途上国が真似るのは難しいかもしれませんが、それでも「独自の経済圏を作る」というのは途上国が目指すべき方向だと思います。とても中央集権的な中国が、世界のデジタル市場では「非中央集権化」の一翼を担っているというのが面白い。

“途上国の、途上国による、途上国の為のICT4D” への1件の返信

  1. 面白いですね。
    個人的に気になるのはまず4.のAfrican EXPRESSION of techでしょうか。それから8.のPushing the boundariesが気になります。10.は多分アフリカで独自の発展を見せているイノベーションハブをアピールしたいのかな?と思いました。

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