ブロックチェーン for Developmentの全体像

ども、Tomonaritです。途上国開発や社会的インパクトのためにブロックチェーンを活用した取組みは沢山あり、個別の事例についてのニュースはかなりありますが、全体像がわかる情報には出会えてない…という人は多いのではないでしょうか。

今回紹介するのは、そんな全体像が分かる報告書です。米国スタンフォード大学が発表した「Blockchain for Social Impact – Moving Beyond the Hype –」は193種類のBlockchan for developmentプロジェクトを調査し、全体像を明確にしたものです。以下、その中からいくつかのFindingを紹介します。

いつから増えた?

2013年からブロックチェーンを活用した取組みが大きく増え始めたようです。また、その内訳を見てみると、利益目的(For-Profit)が半数以上を占めています。

どんな分野でブロックチェーンは活用されているの?

国際送金を始めとする金融分野での利用が一番かと思いきや、保健分野での活用が最も多いという結果でした。個人の受診記録やそれを基にした医療サービス提供や薬の偽物をなくすための薬のサプライチェーンにおいてブロックチェーンを使うといった用途があります。

ブロックチェーンのどの特徴・機能が使われているの?

情報が記録されて改ざんされないという特徴を活かした活用や、支払いや送金がこれまでの方法よりも便利に出来るという特徴が多く使われています。

それって、ブロックチェーンじゃなくても良いじゃない?

キタね、この質問。確かにそのとおり。じゃ、実際のところ他の方法で良いのにブロックチェーンを使っている取組みはどれくらいなのか?

この調査では、14%が「ブロックチェーンじゃなくても良い」という結果。20%が「ブロックチェーンじゃなきゃ無理」、66%が「他の方法でも出来るけど、ブロックチェーンの方がベター」という結果。193事例の選び方とかもあるかと思いますが、「ブロックチェーンじゃなくても良いのにブロックチェーンを使っている取組み」は思ったより少ないです。

で、インパクト(成果)は出てるのか?

コレ重要なポイントですが、まだまだ始まったばかりのブロックチェーン for Development。やっとこさ2019年に成果が出るといっているのが5%という結果。

どうだったでしょうか?
詳しく知りたい方は、是非、レポートを直接読んでみて下さい。

 

“ブロックチェーン for Developmentの全体像” への2件の返信

  1. 興味深い資料の提示、ありがとうございます。
    チラホラと「(ソリューション)ベンダ」ではなく「テクノロジープロバイダ」になっている箇所があるのが興味深いですね。
    民間セクタへの期待が、ターンキーソリューション(モノ)だけでなく、テクノロジー(役割とかノウハウに近いものか)を提供する役割(多くは民間セクタ)が期待されているように見えます。
    同時に、箱モデルとした公共機関(公的資金)にとっての「調達・購買」が難しくなりそうであること、今後ますます金融屋さん(銀行屋さんではなく)がノウハウを活用できそうだな、と感じました。

  2. 上のコメント、誤字脱字だらけで申し訳ございません。
    多くのステークホルダーが個々の役割に応じた情報をどんどん付加し、全体として一体となる情報の信頼性を向上させるネタが面白そうだと思ったら、すでにNTTデータが貿易情報連携基盤の実証実験やってるんですね…。
    http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/082300.html
    これがうまくいって、NACCS(NTTデータが面倒見ている)をODAでカスタマイズ導入しているベトナムやミャンマーにも恩恵があればいいなあ、と。

    NTTデータは、2017年8月に全社横断でブロックチェーン活用推進チームなんて作ってたんですね。ハッタリですまない組織は1年くらい時間かかるのな。
    https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1075180.html

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