Podcast配信!ICT4D教科書出版インタビュー【前半記事】

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はじめまして、ICT4D Labメンバーの石井です。

 今回は、僕自身も翻訳に関わった「デジタル技術と国際開発」の出版に際して、翻訳・出版活動をリードしてこられた竹内さんにインタビューを行い、Podcastで配信しています。

 何度かICT4Dブログでお知らせしてきた通り、この本は完全オンラインで行われたチームでの翻訳作業でしたが、インタビューでは、竹内さんとヒークス先生との出会いから、そのユニークな翻訳作業の裏話、苦労した点などを2回に分けてお伝えしていきます!

 まずはじめに、今回の翻訳プロジェクトをリードした竹内さんをご紹介すると、IT×国際開発という領域でのスペシャリストです。

 今回の翻訳本の原著を執筆された英国マンチェスター大学のヒークス教授は、竹内さんの修士課程時代の先生。なんと竹内さんはマンチェスター大学でヒークス教授のIT×国際開発修士コースの一期生として修了されています。

竹内さんがヒークス教授のもとでIT×国際開発を専門にするまでの経緯は?

 日本でITシステムの営業を3年ほど経験した後、JICAの青年海外協力隊に参加しました。青年海外協力隊として高校のIT科目の先生として活動したエチオピアでの経験から、当時あまり一般的でなかったIT×国際開発という分野での大学院を探し求め、ヒークス先生の下にたどり着きました。

 現在までの原動力となっているエチオピアでの経験は、ぜひPodcastで聞いてもらえたらと思います!

翻訳のきっかけとは?

 IT×国際開発という切り口で先駆的に取り組んでいたため、日本での「IT×国際開発」普及のために日本語のウェブサイトを立ち上げ、ついには法人も設立しました。そしてその努力も後押しし、近年は国際開発業界においてもITを活用したプロジェクトが増えてきています。しかし、ここで喜んでいられませんでした。それまで目にしてきたプロジェクトを思い起こすと、今後、数々の失敗が生まれてしまうのではないかと考えるに至りました。

 翻訳のきっかけは、実はIT×国際開発プロジェクトに失敗して欲しくない、この本で学ぶことにニーズがあるのではないか、という想いにありました。ちなみに、ヒークス先生の著書を翻訳することをヒークス先生にお伝えした際、先生は専門の翻訳業者に翻訳を任せるのかと思ったそうで、まさか私たちチームメンバー自らが翻訳作業に取り組むとは思っていなかったようです笑

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 本の内容を見ると、いくつかのフレームワークが解説されています。広い視野で途上国開発プロジェクトをみている竹内さんがおすすめするフレームワークが、3つほどPodcastで紹介されています!

 本書で一貫して主張していることは、結局大事なのはどのようにデジタル技術を使うのかということ。前半で紹介される理論を踏まえて、後半ではそれらの応用が理解できるようになっています。ぜひ読んでみて下さい!

前編は以上になります。インタビュー後半では、IT×国際協力業界の変化などをお聞きしています。ぜひ後半編もお読み下さい!
インタビューのPodcastはこちらから。

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