読みにくいタイトルですみません、Kanot(狩野)です。最近読んでとても面白かった本に、「ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来」という本があります。ITを活用して未来国家さながらの国家運営をしているエストニアについて解説している本で、記者の小島健志さんと実業家の孫泰蔵さんが書いています。外国人でも電子国民になれるe-Regidency制度、ブロックチェーンを活用した国の基幹データシステム、生まれて直後に自動で出生登録や子育て支援登録、などなど、本当に未来のあり方を見ているようで、読んでいてワクワクする本で、とても面白く、オススメです。
さて、そんなエストニア、2019年3月3日に国会議員選挙がありました。その選挙がどうだったのか、テクノロジーの観点でいくつかニュースサイト等を覗いてみましたので、紹介します。
参考にしたのは、ICTlogyというICT4Dのブログサイト、660Newsというニュースサイトが取り上げた今回の選挙に関する記事です。ざざっと事実関係だけ拾い出すと以下のような感じです。
- 130万人の国民のうち、88万人が国内から投票し、7.7万人が外国から投票することが見込まれている。世界中のどこからでもIDとカードリーダさえあれば投票可能。
- 事前投票のうち電子投票が99%を占めていて。国民の20%以上がすでに投票済み。(3月1日時点)
- 電子投票は何度でも投票でき、最後の投票を正とする。(悪い人に無理やり連れ去られて投票させられたとしても、あとで家から修正できる。)
- 立候補者が気をつけていることはHPのハッキング対策であり、警察もそれらのハッキングやフェイクニュースが出ないかを注視している。
いやぁ、さすがですね。海外にいたときは、日本で選挙があっても、事前に大使館に行って登録して云々・・と非常に手間がかかるため、結局投票せずじまいでした。このように自宅で投票できるようになったら海外在住者や様々な理由で選挙に行けない方も投票ができるようになり、投票率の向上にも繋がりますよね。
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